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72.再会 ページ3

〜no side 〜









その後、五条は先に部屋を後にし

部屋には虎杖とAの2人がいた。









虎杖「Aは まだ

伏黒たちに会いに行ってねーの?」




貴方「あー、うん……

起きて部屋を出たら五条先生がいて、

そのまま悠仁のところに来た感じだからな…」









呪骸を抱える虎杖は

映画を見ながら Aに訪ねた。




虎杖の言葉に Aも伏黒たちに

そろそろ会いに行こうと改めて思う。









虎杖「伏黒たちに宜しく……は、言えねーか…」




貴方「…悠仁……」









"宜しく言っておいてくれ"。

そう言おうとした虎杖の言葉は止まった。




確かに、虎杖が生きていることは

ごくわずかな人…知らない人の方が多い。




しばらくは、虎杖が生きていることは内密だ。




その虎杖はAの目に 寂しそうに映っていた。









虎杖「俺のことは いーからさ、

早く伏黒に会いに行った方がいいぜ?

あいつのことだから、絶対に

めちゃくちゃ 心配してると思う」




貴方「……だよね」









苦笑しつつ、Aは虎杖に返すと

ソファーから立ち上がる。









貴方「悠仁、私でよかったら

いつでも ここにくるからね」




虎杖「!」




貴方「本当は恵に 悠仁のところに来て欲しいけど

それは難しいもんね…私なんかだけど______」




虎杖「なんかって言うなよ」




貴方「…?」




虎杖「俺 今さ、すっげー嬉しいよ。

Aがそう言ってくれるだけで、嬉しい」









虎杖は笑った。




それも、本当に嬉しそうで

裏がない、真っ直ぐな笑顔。




それを見ると、Aも嬉しくなった。









貴方「うん!!また来るね!特訓 頑張って!!」




虎杖「おう!!」








 



















 









虎杖の部屋を後にしたAは

伏黒たちがいる場所へと足を運んだ。




そこは外で、特訓をしている彼らの姿があった。




釘崎はパンダに投げられ、

それを狗巻が見ていて、伏黒と禪院が話している




2年の先輩のことをAは

知らないし 会ったことはないが、

伏黒や五条から 話だけは聞いたことがあったから




1年前の"百鬼夜行"の時も、

眠っていた自分を守ってくれたとか…______









貴方「……恵」









 









 









______大好きな、あいつの声が聞こえた。

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年1月6日 0時

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