お約束展開 ページ6
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(ホークスside)
タクミさんに満面の笑みで見送られながらバーを後にした俺たちは、いざ店を出たものの行くあてを探していた。
「Aさん、真っ直ぐ歩けないならおぶりましょうか？」
「これくらい、よゆーだし」
ふらつく身体は手を繋ぐだけじゃ不安で、仕方ないと断りも入れずにおぶった。
「Aさんホテルどことってます？送りますけど」
「んー…しらん」
「いや知らんて…」
どうしたものかと剛翼を飛ばしあちこちのポケットやらバッグからホテルのカードキーがないかと探していると、ポツポツと地面が濡れ始めた。
「む、雨ら！」
「うわっ、ちょ、どしたんですか」
俺より先に雨粒を感じ取ったAさんはガバリと起き上がった。
おろしてと聞かないAさんを下ろすと、まるで無邪気な子どものように雨の中はしゃいだ。
「…なにしてんスか」
「ふふ、雨の日はね、すきなの」
「どうして？」
「影がね、ぼんやりして薄いの。だからよく仕事でお休み貰えてたんだぁ」
あぁそうか、そうだった
Aさん、と呼ぶ
「俺、もう貴女のこと養えますよ」
その声は次第に強くなり始めた雨の音によってかき消され、Aさんに届くことはなかった。
◇◆◇
「へっくち！」
「だからやめようって言ったじゃないですか。あんな雨の中ではしゃぎ回って…あとなんなんスかそのかわいいくしゃみ」
「ぅ、さむぃ…」
「言わんこっちゃない！」
Aさんが言うことを聞かなくて、結局びしょ濡れになった俺たちはすぐそこにあったラブホに逃げ込んだ。
部屋に着くなりソファの横で縮こまるAさんの上着を脱がす。
「先風呂入ります？風邪引きますよ」
「ん…ぅん、」
「……一緒に入ります？」
「ゃ…ひとりではいる、」
なんだ、そこんとこの判断はまだ出来るんだ
少し残念な気持ちと、ホッとした気持ちが入り混ざる
「じゃあはやく行ってきてください」
「んー、いってきま」
ぺたぺたと風呂場に向かったAさんを見送り、バタンと扉が閉められた音を聞いて一息ついた。
大きなベッドが置かれた空間に、微かにシャワーの音が響いてくる。
「…いや、どんなお約束展開よ」
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sana＊(プロフ) - ひなさん» ひなさんありがとうございます😭💖新しい作品あげるなり未完作品更新するなりしたいのですが中々纏まらず🥺また活動再開できるよう日々妄想しながら頑張ります😭🙏 (1月7日 15時) (
レス) id: 25a11890bc (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 1番好き。何度も何度も読み返してる。 (1月3日 23時) (レス) @page50 id: 2495f1671d (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - ちゃこさん» 初めまして！コメントありがとうございます😳やったぁあホークス推しが増えました！☺️年下ハンパないですよねぇ🤤楽しんでいただけてよかったです！ありがとうございました！😂💖 (2022年6月18日 15時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - 初めまして！ホークス…実はそこまで関心無かったのですが、コレはいかん…このホークスは！やばい😭‼️💕💕年下の破壊力…ま〜幸せ貰いました🙏面白かったです‼️推します😂‼️💕 (2022年6月18日 15時) (レス) @page50 id: e4e61dc8c5 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - 叶花さん» 嬉しいコメントありがとうございます！😳💖私も初登場から心奪われました😂たくさん読んでいただきありがとうございます！朝チュン好評でしたので続編書きたいなとは思っています！笑 先になるかもしれませんが是非また読んでくださいね😊 (2021年11月29日 2時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年8月30日 17時
