意気地なし ページ26
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「お風呂あざしたー」
「はーい」
部屋に戻って来たホークスにソファの上から軽く返事する。
特に面白いといった番組があるわけでもなく、適当にテレビのチャンネルを切り替えていると、見たことのある芸能人が映っていたというだけでパッと手を止めリモコンを置いた。
「面白いんですか？」
「んー別に。とりあえずつけただけ」
「あー特に理由もないけどとりあえずテレビつけときたい人？」
ボスンと隣に座ったホークスが、鼻先を私の髪に擦り寄せた。
「ふふ、同じ匂い」
そのまま寄りかかられ左側に重みを感じた。確かにホークスの髪からも同じ匂いが鼻をくすぐる。そりゃそうだ、同じシャンプー使ってんだから。
ソファの上で胡座をかいたホークスの手足を見る。
「服なんとか入ったね、よかった」
「まー若干キツいですけど。脱いでいい？」
「風邪引くでしょ」
「じゃあAさんが温めて」
なんだろう、今日はすごい年下のかわいい面を見せられてる気がする。
こういうとこ上手だなぁなんて思いながらグイ、とホークスを引き剥がした。
「もう、甘え過ぎ」
「甘えさせてくださいよ〜」
口先を尖らせるホークスの頭をわしゃわしゃと撫でると、オールバックに乾かされていた前髪がすぐにへにゃっと落ちてきた。
なんていうか、前髪が顔にかかったホークスは、少し好きだ。
暫く好き勝手に髪を触っていたが、途中でやりすぎたと我に返り手を離す。すると、腕が下に落ちる瞬間にホークスの手に掴まれてそのまま押し倒された。
「満足しました？」
「…ごめん、やりすぎた」
乱れた髪のホークスが見下ろす。
怒っているわけでもなく、むしろ口元は緩い弧を描いていた。
「いつになったら好きになってくれます？」
「……さぁ、いつだろ」
そんなの自分で分かるわけない。
今こんな状況でも拒否して無理矢理突き放すようなことはしないが、それでも全てを許せるほど心は追いついていない。
やっぱり23歳の楽しい時期を奪ってしまうこと、6歳下の後輩に言い寄られる恥ずかしさとかいろいろ思い悩んでしまう。
そして、また飽きて捨てられるんじゃ無いかと
こんなに好き好きと言ってくれているホークスでも、いつか私から離れていくかもしれない。
そうなれば今度こそ私は立ち直れない。
二度と恋愛出来なくなるかも。
結局私は、怖くて勇気が出ないんだ。
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sana＊(プロフ) - ひなさん» ひなさんありがとうございます😭💖新しい作品あげるなり未完作品更新するなりしたいのですが中々纏まらず🥺また活動再開できるよう日々妄想しながら頑張ります😭🙏 (1月7日 15時) (
レス) id: 25a11890bc (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 1番好き。何度も何度も読み返してる。 (1月3日 23時) (レス) @page50 id: 2495f1671d (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - ちゃこさん» 初めまして！コメントありがとうございます😳やったぁあホークス推しが増えました！☺️年下ハンパないですよねぇ🤤楽しんでいただけてよかったです！ありがとうございました！😂💖 (2022年6月18日 15時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
ちゃこ(プロフ) - 初めまして！ホークス…実はそこまで関心無かったのですが、コレはいかん…このホークスは！やばい😭‼️💕💕年下の破壊力…ま〜幸せ貰いました🙏面白かったです‼️推します😂‼️💕 (2022年6月18日 15時) (レス) @page50 id: e4e61dc8c5 (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - 叶花さん» 嬉しいコメントありがとうございます！😳💖私も初登場から心奪われました😂たくさん読んでいただきありがとうございます！朝チュン好評でしたので続編書きたいなとは思っています！笑 先になるかもしれませんが是非また読んでくださいね😊 (2021年11月29日 2時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年8月30日 17時
