三話。 ページ5
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「A、追加で夜もお掃除なさい」
「…はい、お婆ちゃん」
くそ、やっぱ怒られたか。
掃除なんて何度してもどうせ三時間後にはぐちゃぐちゃになるわよ。
「あー、もう、めんどくさい！」
私はそんなことを思いながらほうきを掃き続けていた。
今のご時世、竹ぼうきで掃除なんて古臭いよね。
めんどくさいけど、まあこの神社を守るためには仕方ないのか…。
掃除は嫌いだけど、この神社はうちの一族の誇りだものね。
守らないと。
私がため息をついていると、どこからか声が聞こえた。
「ねえさとみくん、これからどっか行く？」
「うーん…今日はもうお開きかなー」
『さとみくん』だと！？
でも男子の方の声はイケボだった。
間違いない、男子の方はさとみくんだ。
じゃあ女は……。
道の角まで出て行って様子を見ると、そこにいたのは見たことのない女子だった。
まあ見た目からして、クラスの中心でキャッキャしてるような人だね、うん。
こんな夜遅くに、さとみくんと…。
そんな相手がいたなんて…なんかちょっとショック…。
「何もかも上手くいかない……！」
私はなんだかイライラしてきて、
神社の石段を駆け上がり、賽銭箱の前に立った。
「神社の娘よ！？なのに神様は何にも助けてくれないじゃない！！」
そう。
神社の娘だからって助けてもくれない。味方してもくれない。
なんだかいきなり悲しくなってきた…。
「あああああっ、もう何よ！私、さとみくんに甘えたいの！！どうにかしてよ！！」
大きな声で叫んで、鈴をガラガラと振り回した。
恥ずかしさなんてない。
ただひたすらにどうにかしてほしかった。
「なんでもいいから、さとみくんに甘えさせて！仲良くならせて！！」
そのとき…。
「こらっ！！こんな夜に大声を出して！
それに、鈴をそんなに振り回したら壊れてしまうでしょう！」
祖母がやってきて、私を叱った。
なんだかもう嫌だ。
どうしてだ、精いっぱい努力してるのに。
なんでうまくいかないんだろう。
私は悲しくなってきて、布団の中で泣いてしまった。
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影の黒鷺 - 絵宙(えそら)さん» ユーザー認証…私が見るときには出てこないんですけど…どうなんでしょう。こちら側としては設定していないので、運営さんのバグですかね…。運営さん…(´;ω;｀) (2020年5月26日 16時) (
レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - ユーザー認証が必ず出てくるんですが私だけですか…？(´ ; ω ; `) (2020年5月26日 10時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 影の黒鷺さん» 私の小説も読んでくださってたんですね！とても嬉しいです泣 これからもお互いがんばりましょーね！ (2020年4月11日 14時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
影の黒鷺 - ゆらさん» そんな風に言っていただいて本当に感謝しかないです…！私もゆらさんの小説が大好きでいつも見させていただいております。応援ありがとうございます、励みになります(*´ω｀*) (2020年4月10日 22時) (レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 黒鷲さんの作る小説って、キャラ設定がしっかりしているうえに、それがブレちゃわないところがすごいと思います。。。夢主ちゃんのツンデレな性格がとても可愛いんだけど、さとみくんと気持ちがすれ違っちゃうともどかしくなっちゃいますねｗこれからも応援してます！！ (2020年4月10日 21時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影の黒鷺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kagenokurosagi/
作成日時：2020年4月3日 15時
