二十七話。 ページ29
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「俺は＿＿」
さとみくんが瞳を閉じてそう言う。
俺は、なんですか！？
あのくそ朱とキスなんてしたりしちゃったりしたんですか？
もしそうならめっちゃ落ち込むんだけど？
…でも、私がしたいわけじゃないから、そこは勘違いしないでよね！
「俺は、朱とはキスしてないよ」
さとみくんが少し寂しげな瞳でそう言った。
その姿に、他の五人も息をのんでいるようだ。
たぶん、本気で好きだった朱の事を思い出しているのだろう。
…ふん、あのくそ女にはさとみくんは豪華すぎたのよ。
「そうなんだねー…まあ、高校生でキスしたことある人は少ないんじゃないの？」
なーくんが気を使ったようにそう言った。
るぅちゃんまでもがさとみくんを見ている。
もう誰も真面目に映画を見てないんですけど。
「……でもね、したことある気がするんだ…他の人と」
そろそろ寝ようと思って後ろを振り向いた私は途中で固まった。
え…朱以外としたことあるの？
嘘でしょ？誰と…なにがあったの？
「…え、初耳…なんだけど……」
ころんくんが驚いたように言った。
他のみんなも魂が抜けたようにさとみくんを見ていた。
まあ、私も魂が抜けてんだけどさ。
「……ま、記憶に残ってるのがふんわりっていうか
本当に分かんないから、してたとしても幼稚園くらいなんだろうけど」
さとみくんがスッと笑顔になってそう言った。
いや、幼稚園でもなんでも、さとみくんがキス経験済みなんて…。
本人が覚えてなくても事実は変わらないんでしょ？
「えー、なになに？どんな子やの？」
ジェルくんがニヤニヤしながらさとみくんの頬をつつく。
「どんな子かって…本当に覚えてねーんだって、キスしてたかどうかも分かんないんだって」
「なんやねん、怪しいなー」
さとみくんがジェルくんの手を振り払ってそう言った。
もう、なんで他の人とキスなんてしてるのよ！
さとみくんには私がいるじゃないの…。
ペットってもう家族みたいなもんでしょ？キスの一つくらいしたいならしてもいいのよ？
「…でも、うーん、本当になんにも覚えてないんだよなー。夢だったのかも」
「さとみくん夢でも恋多き男じゃん！」
夢？
夢でも私は悔しいですけどね、そうですか、夢の中で可愛い子とキスでもしたんでしょうね！！
私はムカムカしながらそう思って、寝室まで向かった。
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影の黒鷺 - 絵宙(えそら)さん» ユーザー認証…私が見るときには出てこないんですけど…どうなんでしょう。こちら側としては設定していないので、運営さんのバグですかね…。運営さん…(´;ω;｀) (2020年5月26日 16時) (
レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - ユーザー認証が必ず出てくるんですが私だけですか…？(´ ; ω ; `) (2020年5月26日 10時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 影の黒鷺さん» 私の小説も読んでくださってたんですね！とても嬉しいです泣 これからもお互いがんばりましょーね！ (2020年4月11日 14時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
影の黒鷺 - ゆらさん» そんな風に言っていただいて本当に感謝しかないです…！私もゆらさんの小説が大好きでいつも見させていただいております。応援ありがとうございます、励みになります(*´ω｀*) (2020年4月10日 22時) (レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 黒鷲さんの作る小説って、キャラ設定がしっかりしているうえに、それがブレちゃわないところがすごいと思います。。。夢主ちゃんのツンデレな性格がとても可愛いんだけど、さとみくんと気持ちがすれ違っちゃうともどかしくなっちゃいますねｗこれからも応援してます！！ (2020年4月10日 21時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影の黒鷺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kagenokurosagi/
作成日時：2020年4月3日 15時
