ep.6 ページ8
《ASIDE》
ただひたすら歩いた。
ひたすら泣いていた。
思い出したくない。
あの日のことなんて。
私は思い出したくないのに。
俯きながら歩いていく。
これ以上思い出さないようにーーーーー
ドンッ…!
A「ひゃっ…!?」
?「おわっ!」
おでこの少し上とお尻に痛みを感じて、人とぶつかったのだと理解。
A「ご、ごめんなさい!ぼーっとしてて!!」
すぐに起き上がりながら言う。
?「いえいえ!俺もぼーっとしてたんで!
すいませんでした!怪我ないですか?」
その男性は私の顔を覗き込みながら言う。
普通のラブコメならここから急接近!?急展開?!あーんなことや、こんなことまで!!!
なんてあるとは思いますが
現実そんなに甘くありません。
A「あ、大丈夫です!ごめんなさい。」
?「よかったです!…あ、すいません。俺急いでるんで…!!!失礼しますね!」
A「え?あ……行ってしまった…。
…早くない…?」
少しだけ本音がでてしまった。
その男性は、少しちゃらけていそうだったんだが
綺麗なスーツを着て走って行ってしまった。
今気づいたが、私仕事をしていない気がする。
A「さすがに怒られそうかなあ…」
なんて独り言を呟いた時、私の鞄の中に入っている携帯が鳴りだした。
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作者名:かえぴょん | 作成日時:2015年5月20日 7時