ep.15 ページ17
私がそういうと、涼くんはにこっと笑った。
涼「いられます。二人の方が絶対強くなれます。A隊長。俺を信じてください。」
ザァッ……
�牴兇鮨�じろ��
思い出したくない物を最近思い出す。
信じてもいいのかな。
私は一人じゃないって。一人にならないって。
信じても…いいのかな…。
A「…わかった…。涼。…よろしく。
私のことはAと呼んで。隊長はいらない。」
私は涼を信じてみることにした。
二人の方が強くなれると。
日向〈A。貴女…よかった。〉
日向のか細い声が私の耳に聞こえた。
A「ご心配おかけしました…日向。
カマキリは自害したけど…。
どうする？頭。持って帰る？」
日向〈…いらないです。
これから実態調査隊を向かわせるからそこにいてくれる？
あとA。涼くんのこともっとわかってあげなさーい。〉
鬼のような日向の顔が浮かぶ。
やはり途中で走ってきたことに怒っているのか。
A「うん、ごめんね。
話してみるよ。目の前にいる涼と。」
そういい、私は涼の顔を見た。
優しい笑顔だった。2個も下に見えないほどに大人びている。
涼「Aさん。一個聞いていいですか？」
A「…なに？」
涼は絶対に目を逸らさなかった。
吸い込まれてしまいそうな瞳。
涼「カマキリ倒した俺…
かっこよかったっすか？」
……？？
A「…ん？…う、うん…？」
突然かっこよかったか聞かれて拍子抜けしてしまった。
でも、
A「突然そんなこと聞かないでよ…っ！あはははっ」
笑うことができた。
それは私の小さな進歩だということに
自分ではまだ、気づいていない。
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作者名：かえぴょん | 作成日時：2015年5月20日 7時
