～怪蟲駆除機密捜査本部～ (ページ15)

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ep.13 ページ15

A「どこからきたの？カマキリさん。
何故狙うの？私一人を」

そんなことを言いながら蟲丁を持ちカマキリに向かって走る。

それと同時に腰についているスイッチを入れてピアス型のマイクに向かって言葉を放つ。

A「第一部隊隊長A。本部に連絡。
新東京エリアMC-25。エリアMC-25にて怪蟲出現。
聞こえたら応答お願いします。
応答されても…」

私は言葉をピアス型マイクにむかって叫びながら蟲丁を振り上げてカマキリの足を切断しようと試みる。

A「応えられない時あるけど、誰か応答して。」

その言葉を言い終えるのと同時にもう一度同じ場所に蟲丁を入れる。

ブシュッ…

A「足まで硬いカマキリさんです。
蟲丁で全力2回で傷入りましたー。」

説明を入れながら応答を待つ。

日向〈こちら本部。日向。
A。一人でしょう？応援を送るわ。
鎌でギロチンにならないように。
帰ってくるのまってるわ。〉

A「第一部隊隊長、A。
日向。第一部隊を送って。至急。
初めてのパターンだから、隊員に見せたい。」

私は苦笑しながらカマキリと距離をとる。

カマキリは傷が入った足を自分の鎌で切り落としていた。
よほど傷が気になったのか。
こちらとしては好都合。
だが、よくわからない。

A「まだまだいくよ。」

私はまた助走をつけて、同じ方に生えている足を狙った。
バランスを崩すと思うからだ。

その時遠くからバイクらしきものが近づいてきているのがわかった。