きみと復縁なんかしない 2【黒尾鉄朗】

57話 ページ10

黒尾と同棲してから、半年が経った。










今日は猛暑だ。












『ただいま……。あー、涼しい。クーラー最高』











黒尾「おかえり。今日有り得ないくらい暑かったもんな」










『夜でもこの暑さだよ、もう地球溶けるんじゃない？』










黒尾「馬鹿なこと言ってないでお風呂入っちゃいなさいよ 笑」










『そうする…』



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『冷やし中華？』











黒尾「そう。今日暑いから」











『最高』











黒尾「だろ？」













彼は主婦顔負けの料理上手で、作るものは絶品。












(家帰ってこの料理あるなんて、幸せだなぁ…)












黒尾「…美味い？」











『うん』











黒尾「はは、顔見たらわかる。幸せそう」












『うん、幸せ。ありがとう』















そういう黒尾も、幸せそうな表情で私を見つめている。












『………そんな見つめられたら食べれない』











黒尾「気にすんな、お前が食べてるとこ見るの好きなだけ」










『……………………』










その後も私はもくもくと冷やし中華を食べ続けた。

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