手は届かないはずだった【まふまふ】

episode７　side　you ページ8

打合せ場所に到着した。 ヤバい、緊張する…。

ふぅ…と深呼吸して ドアを開ける。


「失礼します。演出のAです。」



「お！Aちゃんおはよー！」


彼は立花さん。私に今回演出を頼んだ人で、ライブ出演者からの演出案も立花さんから貰った。


「ちょ…立花さん！私誰のライブの演出をするのか知らないんですけど…！」


おこだよ！Aちゃんおこですよ！？



「あーそれね！ 言わないほうがAちゃんびっくりするかなーっておもってさ！」


「そんな理由で！……まぁ楽しみですけど…。演出喜んでもらえるか心配です。」


「それなら大丈夫だって！Aちゃんの演出は最高だから！！」


「…ありがとうございます…。」


面と向かって褒められて照れてしまった。いかん、怒ってたはずなのに…

私ってチョロいな…



「じゃ、出演者さんが来る前に準備終わらせようか！」


「あ、はい。」


＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿


「よし…終わった。」


演出を流すための準備をし終える。あとは出演者を待つだけだ。



「どんな演出になったのかな〜。楽しみにしてるね！」


「うっ…期待に添えるといいです…」



演出気に入ってもらえるといいな…。



私が席に着いたとき、部屋のドアが開いた。

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