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spring7 ページ20

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廉「へぇー、マジか。そんな偶然もあるんやね。しかも2週間滞在って。笑」

沙「男子と喋ってるだけでご機嫌斜めなのに泊まってるとか、平野頭パンクしちゃうんじゃない??」

廉「アホやからなー、あいつ。」




2人は紫耀の事を本当に良く理解しててる。
だからこそ、また言ってるくらいな感じで笑っている。

でも、ここまで嫉妬深くなったのは前からではないらしい。



沙「Aと付き合ってからじゃない?こんなに熱くなってるの。正直美波と付き合ってた時の平野はクールっていうか、変に落ち着いてたっていうか。」

廉「おん、俺も思ってた。それだけ好きなんやろ、Aの事が。 てか、放っておけばええんやない?そのうちまた機嫌直るって。」

「んー…、そうかな。」

廉「やって何もやましいことないんやろ?Aが悩む必要ないって。」




廉君はそういうけど、


私はやっぱり紫耀の悲しい顔は見たくない。

少しでも不安な思いさせてるんだったら、安心させてあげたいって思う。



廉「自分の事信じて欲しいやろ?」

「え?」

廉「悲しいやん、好きな奴が自分の事信じてくれんかったら。…まぁ、紫耀もAの事信じてへんわけやないと思うけど、不安なんちゃうかな。」




紫耀の事だけじゃなくて、自分自身の気持ちも重ね合わせてるように、私に語りかけてくれる廉君。


そんな廉君を横で見つめる沙耶がとても可愛くて、…あったかい気持ちになった。



廉「多分やけど、Aも完璧に信用出来てないんやない?」

「…え」

廉「きっと、お互い様なんやろうなぁって、思う。」







紫耀は私にいつも真っ直ぐな愛情をくれて、いつも好きの気持ちを伝えてくれる。


だから安心していいはずなのに、

何故かいつも不安で。



私でいいのかなって、


卒業したら…、他の子に気持ちが移っちゃうじゃないかって。






……そっか、私もおんなじなんだ。







沙「廉の言う事が100パー合ってるかなんて分かんないけどさ、Aの気持ち伝えてスッキリしなっ?」

「…うんっ、ありがとう。沙耶、廉君。」

沙「まっ、私的には廉が恋愛マスターぶってるのが気にくわないけどね〜」

廉「うっせ!」

「ふふっ、」

廉「あ、やっと笑った。笑った方が可愛ええよ、Aは。」

「ん、…私、今日紫耀に伝えてくる…自分の気持ち」




ちゃんと自分の言葉で伝えるんだ。


紫耀が好きだよって。


誰よりも大切なんだって。

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さあ(プロフ) - 彼女がだいすきな紫耀くんが可愛いです (2019年8月3日 21時) (レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
さあ(プロフ) - 更新たのしみです! (2019年8月3日 20時) (レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - このお話とっても好きです。更新楽しみにしていたので嬉しいです。これからも楽しみにしています! (2019年8月3日 16時) (レス) id: fac0ef0b2e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 主人公ちゃんと紫耀くんのやりとりにきゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新待ってます! (2019年7月14日 1時) (レス) id: 58cd05361e (このIDを非表示/違反報告)
mgc0721(プロフ) - 楽しく拝読させていただいております。作者さんの心情の描写が大好きです。これからも応援しています。 (2019年1月17日 1時) (レス) id: 425a81985a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりこ | 作成日時:2018年12月10日 6時

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