spring3〜sho〜 ページ16
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「でね、優君と私のお兄ちゃんが…」
紫「うんうん。」
帰り道、いつものようにAと肩を並べて帰る。
卒業まであと少しだから、こうやって帰れるのもあと僅か。
卒業したら毎日会えなくなるし、Aの制服姿も見れない(←)しで嫌な事ばっかなのに、
まさかのここに来て新たな男の登場。←
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「紫耀、何飲む?」
「んー、Aとおんなじの」
「じゃあ、にんじんジュースね。」
「え?それ、意地悪なん?」
Aの家で過ごす放課後が今の日課。
大学進学したら同棲したいなーとか、漠然と思ってるけどまだ彼女には言えていない。
…離れるのが怖いんやろうな俺。
今やって岸先生?の話するAを見てるのが何か嫌で、思いっきり嫉妬してる自分に気付く。
こんなん、これからいくらだってあるやろうに…。
紫「なー?」
「ん?」
紫「…えっち、したいんやけど、」
ジュースを飲みながら唐突に言うもんだから、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「な、なんで?」
紫「なんで、って。…好きやから」
「えっちが?」
紫「ちゃうわ!Aの事が好きやから」
恥ずかしくなって、思わずAを抱き締める。
「…なんか、今日少し、いつもと違う?」
紫「違くない、」
「そ、っかな…。」
紫「……んで、えっ、ち」
「もぉ…、ん、いいよ?しよ?」
そう言って俺の目を見つめるから、
そこからもう止まらなくなった。
初めての時から数えるくらいしか身体を重ねた事はないけど、
一回一回が幸せで、Aの事しか今後愛せないんだろうなって確信する瞬間。
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紫「……あ、やば。今日母さん早く帰ってくるって言ってたんだった。久しぶりに外で飯食うんやった!」
「じゃ早く帰んなきゃだねっ。ほらっ、制服着て?」
情事後、
2人で抱き合いながら余韻に浸っとったんやけど、
早く帰んなきゃだった事に気付いて急いで制服に腕を通す。
あー、名残惜しい。
「ネクタイ曲がってるよ?」
紫「A直して?」
「ん、…はいっ、出来た。」
少しでも一緒にいたくて、ネクタイも出来ないフリして、
「やっぱり今日の紫耀は変だねっ笑」
紫「へ?」
「いつもより甘えん坊笑」
でもAには何でもお見通しで、
「でも、可愛いからいいよ。」
そう言って俺の大好きな笑顔で微笑むから、
たまには甘えるのもいいな、なんて思った。
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さあ(プロフ) - 彼女がだいすきな紫耀くんが可愛いです (2019年8月3日 21時) (レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
さあ(プロフ) - 更新たのしみです! (2019年8月3日 20時) (レス) id: 2afd330adc (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - このお話とっても好きです。更新楽しみにしていたので嬉しいです。これからも楽しみにしています! (2019年8月3日 16時) (レス) id: fac0ef0b2e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 主人公ちゃんと紫耀くんのやりとりにきゅんきゅんさせてもらってます(^^)更新待ってます! (2019年7月14日 1時) (レス) id: 58cd05361e (このIDを非表示/違反報告)
mgc0721(プロフ) - 楽しく拝読させていただいております。作者さんの心情の描写が大好きです。これからも応援しています。 (2019年1月17日 1時) (レス) id: 425a81985a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りりこ | 作成日時:2018年12月10日 6時