三十四杯目、最後のプレゼント ページ35
A「ふわぁ…なんだかすごい誕生日です…!」
Aがそうつぶやいた…。
フィン「さて、最後はノルさんですねっ!」
ああ…フィンの笑顔が憎たらしい。
今のあんこのプレゼントを見た後じゃあものすごく渡しづらい。
アイス「もったいぶらないで早く渡したら?」
アイスが鬼に見える…。
デン「ノール!Aも待ってるっぺさ!」
ノル「あんこ、うぜえ。」
A「えーと、あの…別にお気になさらず…」
Aまで気を遣ってるし…
ノル「あの…俺はあんこやフィンやスヴェーリエみたく金かけらんねえし、アイスみてえなこともできねえ…だけど、これ…Aに似合うように考えたつもりだから…」
そう言って、Aに水色の箱を渡した。
A「ありがとうございます!ノルさん!」
笑顔のA。
ノル「開けてみ。」
A「はいっ!」
Aは、喜んでくれるか…?
デン「おう!?」
フィン「これって…?」
アイス「…なにこれ?カチューシャ?」
A「カチューシャですけど…?」
ノル「つけてみろ。」
A「ええと…。」
不思議そうな顔でAがカチューシャをつける。
A「!!!」
ノル「それ…ちょっと特殊な機械を内蔵したカチューシャなんだけども…」
A「すごいです…音楽が流れてます…」
ノル「ほかにも、店で働くときに簡単に注文をキッチンに送ることもできるし、便利なんだべ。」
アイス「…高くなかったの?」
恐る恐るアイスが俺に聞く。
ノル「いや、ハンガリーからアイディアをもらって日本に特注で頼んだから実際結構安く済んだ。」
デン「でも、デザインはおめえがやったんだべ?うめえよなぁ!ノルディック柄のカチューシャとは…」
ノル「な、なんで俺がデザインしてたこと知って…!?」
アイス「ノーレの部屋の机の上、大変なことになってたからね。」
A「ノルさんのデザイン…ありがとうございます!私、大切にします!」
Aの花のような笑顔…///
俺は、ちょっと恥ずかしくて、でも嬉しくて、後ろを向いて笑った。
アイス「珍しいね。ノーレが笑うなんて。」
ノル「うっつぁし。」
デン「照れんなって!」
ノル「黙れ。」
フィン「でも、よかったですね。」
スー「んだな。」
デン「勝負は引き分けだっぺ。Aの笑顔が一番だべ!」
A「に、兄さん!!///」
俺たちの笑い声が、家に響いた…
三十五杯目、全世界喫茶店選手権→←三十二杯目、俺、どうすっぺ…。
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祈り子の夢(プロフ) - めっちゃ、面白いっす!あと、友希いいすか? (2011年11月7日 20時) (レス) id: 3da27dd20e (このIDを非表示/違反報告)
イギリス命(プロフ) - そうでしたか、恐れ入ります すみません後、私には、呼び捨てでタメでいいですよ (2011年9月30日 7時) (携帯から) (レス) id: 0ab2d64ee3 (このIDを非表示/違反報告)
しざき@ - 2424してしまい他の人にドン引きされた… (2011年8月27日 20時) (レス) id: 2921c5471f (このIDを非表示/違反報告)
あくあ☆ - 初めまして、小説すっごく面白かったです! 個人的に北欧好きなので、キュンキュンしました☆←これからも執筆頑張ってください、心から応援しています! (2011年8月25日 1時) (レス) id: 9ec06f2105 (このIDを非表示/違反報告)
クレナイ - イギリス命様>一杯目は、アイス君目線で書いているので、「ダン」で大丈夫なんです〜!キャラ表記とナレーション的文章は一応別にしてあるので、読みづらかったらすいません!! (2011年8月2日 0時) (携帯から) (レス) id: efac0a9753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻樹クレナイ