382、オーロラウェーブ ページ36
同点に追いつかれたとはいえ、フロイの表情はそれはそれは楽しそうだった。
「やはり君はオリオンに染まっていなかった。俺の知ってるフロイだ」
一星も嬉しそうにフロイに食らいつく。
「もちろんさ。君とまたこうしてボールを蹴り合える日が来るなんてね」
かつて一星と共にボールを蹴り合った日々のことを、フロイは思い出していたようだ。
楽しんでいるのはフロイだけではない。
「フロイ、正々堂々と戦えて本当に嬉しいよ」
一星がフロイを追う。
「ブルー・スターダスト！」
一星の技でフロイからボールを奪い、日本が反撃に出る。
氷浦が自身のシュート技である「氷の槍」を放つ。が、相手GKの「ツーマンデ・ゴラン」に阻まれ、得点ならず。
そこから攻守が入れ替わり、フロイたちが攻め上がる。「イノセント・ドライブ」を放つも、再びのりかが「マジン・ザ・ウェイブ」で止めた。
「最高だね、気持ちが良い」
フロイは心からこの試合を楽しんでいた。とどまることを知らない胸の高鳴り、これこそが本物のサッカーだと、彼は感じていた。
「彼らに見せてあげよう。ユーリ、必殺タクティクスだ！」
だがその時、フロイを除くロシア全選手のイレブンバンドに指令が届いたことに、Aたちは気がつかなかった。
「必殺タクティクス「オーロラウェーブ」！」
ユーリたちがオーロラを操るように発動。
そのオーロラが、ジャパンを包んでいく。
しかし。
「目が開けられない！」
その技が発動した瞬間、フィールド上にいるイナズマジャパンのメンバーが一斉に目を覆い、苦しみ始めた。
(な、何…これ……！？)
目を開けたくても、痛くて開けられない。
動けなくなったイナズマジャパン。その間にロシアチームのFWがシュートを放つ。のりかは痛みをこらえながら、それをセーブした。
予想外の事態にまさか、とAたちは思った。ロシア代表にオリオンの影がちらついて見えた気がして。
「フロイ！？」
一星もどうして、と言った表情でフロイを見つめる。
だが、ロシアチームで唯一フロイだけは目の前で起きていることに混乱しているように見えた。
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飛鳥 - いちいちパスワード認証がでるのですか？なぜですか？ (2020年3月25日 22時) (
レス) id: 5955d179f7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 沙希子さん» あたたかいコメントありがとうございます！最近更新が遅れ気味で大変申し訳ございません。最終回に向けてこれからも更新を頑張っていくつもりですので楽しんでいただけると幸いです。 (2019年11月17日 10時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
沙希子(プロフ) - 更新焦らず頑張ってください!続き凄く気になります。 (2019年11月17日 6時) (レス) id: 03fe093666 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - そそそさん» コメントありがとうございます！1番ですか！？とても嬉しいです！ありがとうございます！！更新が大幅に遅れてしまい大変申し訳ございません。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年10月23日 18時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
そそそ(プロフ) - 今まで見たイナアレ小説の中で1番おもしろいです。更新楽しみにしています！ (2019年10月23日 10時) (レス) id: 924231b153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年9月29日 21時
