検索窓
今日:36 hit、昨日:16 hit、合計:73,414 hit

291、絶対に止められない田舎者 ページ44

明日人「いっくぞー!」

明日人がドリブルで駆け上がり、スペインの選手を次々と抜いていく。

クラリオ「何?どういうことだ!?」

氷浦「一人であそこまで!?」

不動「あいつ、何やってんだ?」

スペイン側はもちろん、まだ作戦を伝えられていないメンバーたちも驚きを隠せていない。

アツヤ「分かってきたぜ。あれは立派なタクティクスだ。個人でやるやつだけどな」

チーム連携が特徴のイナズマジャパンが、個人技で攻め上がっている。クラリオもその真意に気づいたようだ。

クラリオ「そういうことか、まずいぞ!全員稲森の道をふさげ!」



円堂の言っていた切り札とは、ラストリゾートのことではなく明日人のドリブルのことだった。

確かに明日人のドリブルは、この試合中一度もスペインに止められていない。

一星「強力な当たりを持つプレイヤーと渡り合ってきたスペインは、小回りの利く明日人くんのような攻撃に慣れていない」

野坂「明日人くんは中盤を担い、ボールをキープすることを要求され、いろんなクセのあるFWたちにパスを送るうちに、ボールのコントロール能力が大きく進化したんだ」

一星「円堂さんはゴールの位置から試合を見ていて、それに気づいたってことですか?俺ですら気づかなかったのに、なんという分析能力…」

「あの人の場合、分析能力というより直感って感じじゃないかな」野坂は円堂の方を振り向きながら言った。



「チョロチョロと鬱陶しいチビが!」
ドメルゴに体当たりでボールを取られ、明日人は倒れてしまった。

ドメルゴ「教えてやるよ。世界には絶対に越えられない壁ってやつがあることを…」

ドメルゴが言い終える前に、明日人がボールを奪い返し、駆け出した。

明日人「教えてやるよ!絶対に止められない田舎者がいるってことを!」

アロンソ「どんなシュートでもカモン」

クラリオたちも抜いたが、ゴールにはアロンソが構えている。

明日人はシュートを打つことなくドリブルで突き進んだ。アロンソまでをかわして、体ごとゴールラインを越えた。

これで3ー3。明日人のファインプレーで追いつくことができた。

「やったー!」と、ジャパンの喜ぶ声がフィールドに響き渡る。

予想を遥かに通り越した日本のプレイに、クラリオは声を出して笑った。

貴女「!」

クラリオ「…やられたな!彼らもまた我々の弱点をついてきたというわけか」

いつもは澄ました笑いしか見せないクラリオの新たな一面に、Aも目を凝らした。

292、侍たち→←290、日本の切り札



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:イナズマイレブン , オリオンの刻印 , イナオリ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅葉 | 作成日時:2019年8月23日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。