検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:73,364 hit

288、勝ち目 ページ41

アツヤもAに向けて片手を上に上げた。

貴女「え」

Aは戸惑いながらも、自分の手をアツヤの手に叩きつけた。

鳩が豆鉄砲を食ったような顔のAに、「何だよその顔」とアツヤ。

貴女「いや…まさか吹雪君からこんなことされるとは思わなくて…」

アツヤ「俺がそんな冷徹な奴に見えるか?」

貴女「そ…そうじゃないけど」

でも確かに、自分のアツヤを見る目が変わった気がして、笑みがこぼれた。

貴女「でも…ありがとう!」

アツヤ「…え?」

私が殻を破れたのは吹雪君のおかげでもあるから。

貴女「最後まで頑張ろうね!」

アツヤ「……」

「…マジでムカつく奴」アツヤは戻っていくAの背中を見つめ、呟いた。

だが、アツヤの口元は笑っていた。



Aが持ち場へ戻ろうとすると。

ふわり。アツヤから甘い香りが漂ってきた。

貴女「……ん?」

この香り…もしかして。

Aは首を傾げながら、ポジションに戻って行った。



勝利にまた一歩近づけたと大喜びするイナズマジャパンを見て、ベルガモが呟いた。

ベルガモ「アロンソの弱点を見抜いたようだな」

だが、クラリオはまだ余裕の笑みを浮かべている。自分たちもまだ勝利を確信しているように。



試合が再開されると、イナズマジャパンを眩しい光が襲った。

貴女「!?」

気がつくと、日本側のゴールにはボールが転がっていた。

『ご…ゴール…なのでしょうか…?』
『一体何が起こったのでしょう…』

誰も、すぐには状況を把握できなかったようだ。

クラリオ「あなたたちが私たちの弱点を把握したように、我々もあなたたちの弱点を完全に把握した」

「日本に勝ち目はない」クラリオはキッパリ言い放った。



光の正体は、ベルガモとルーサーの連携必殺技「ツインランサー」によるものだったらしい。



貴女「……ああ、もう…」

Aは大きくため息をつきながら俯いた。

貴女「やっぱ凄いな…!」

空を見上げながらそう呟く。

だが、先程までのAだったらそんなことを言える心の余裕などなかった。

まだ試合の行方は分からない。Aは頑なにそう信じていた。

289、未完成→←287、信じてくれて



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:イナズマイレブン , オリオンの刻印 , イナオリ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅葉 | 作成日時:2019年8月23日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。