274、ダイヤモンドハンド ページ27
だがどれだけFW陣が体当たりしようとしても、相手はびくともしない。
この人達に本当に弱点なんてあるのかと思ってしまう。
Aもベルガモにあっさりとかわされてしまった。
貴女「あ…!」
まずい、まずい。そう心の中で何度も呟くA。
再びボールはクラリオへと渡った。
クラリオ「ダイヤモンドレイ!」
円堂はまたも「スーパーゴッドハンド」で止めようとするが、ボールの威力に圧倒され少しずつ後ろに下がってしまう。
貴女「円堂さん!」
「円堂!」「円堂さん!」祈りを込め、みんなが円堂の名前を呼ぶ。
円堂「日本のゴールを守っているのは、俺一人じゃない!」
クラリオ「これは…!」
円堂「「ダイヤモンドレイ」を止めるための、俺のダイヤモンド!」
「スーパーゴッドハンド」が「ダイヤモンドハンド」に進化し、ついに、円堂がクラリオのシュートを止めた。
貴女「円堂さん、すごい…!」
Aの顔にようやく笑顔が戻った。
豪炎寺「円堂のやつ、相変わらず想像を超えたことをしてくれるな」
風丸「あの時のリベンジが果たせたな」
円堂「いや、まだだ!みんな、守りの心配はいらないぞ!これからガンガン攻めてくれ!まずは一点返すぞ!」
灰崎から明日人、明日人からアツヤへパスが送られる。
明日人「決めろ!アツヤ!」
アツヤ「必殺!クマゴロシ・斬!」
アツヤのシュートはタイミングもパワーも完璧だ、しかし…
アロンソ「ザ・ボヨン!」
GKのアロンソは、体からスライムのようなオーラを放ち、ボールの勢いを吸い取ってしまった。
そんな、あのシュートを止められた…!?
吹雪アツヤのシュートだってFFの時よりもパワーが増している。あのシュートを止めてしまうなんて、やっぱり敵のGKもただ者じゃない。
悔しがるA達とは裏腹に、一星はアロンソの一連の動きから何かを察したらしく、野坂の元へ歩み寄った。
一星「野坂さん、あのキーパーは…」
野坂「ああ、まるでそこにシュートが来ることが分かっているかのように、アツヤ君のシュートコースに先回りしていた」
着実に、スペイン戦突破への道が開けてきている。
それをAはまだ気づいていない。
『さあ日本代表!無敵のジャイアントを切り崩せるか!』
その実況まで、Aの焦りを募らせる。
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作者名:紅葉 | 作成日時:2019年8月23日 13時