258、比べたらダメ ページ11
剛陣「Aも西蔭も円堂達に比べたらまだまだ少ねえなぁ」
Aと西蔭の皿の量に剛陣が文句をつけた。
貴女「いや、あの2人と比べたらダメでしょ!」
あの2人の前に積まれた皿の山は一般の領域を超えている。
円堂「やるなぁクラリオ!」
クラリオ「試合でも負けない」
円堂「こっちこそ、負けないぞ!」
両者健闘を称え合う姿にAは心を打たれるも、共に愚痴まで湧き上がってきた。
貴女「ちぇ。私ももっと近くで見てたかったなー」
クラリオさんたちの新たな一面が見られたのは嬉しいんだけど、もう少し間近で見てたら迫力もすごかったんだろう。
…でも、何か良いな、こういうの。
次の対戦相手とここまで賑やかにできるのは平和以外の何者でもない気がする。
貴女「…あ!試合の日こそ必ずハンカチお返ししますので!」
スペインより一足先にレストランを出ることになり、退出際にクラリオに伝えた。
クラリオ「ああ、迷惑かけてすまないな」
貴女「いえこちらこそ、今まで渡せなくてすみません…」
今まで散々返すチャンスを失っている分、Aは責任を感じざるを得なかった。
クラリオ「…試合では、お互い悔いのないプレイをしよう」
貴女「…!」
Aの後ろめたさを拭うように、クラリオが声をかけた。
クラリオ「オリオンの使徒のいない試合など貴重だからな」
貴女「…はい!」
今のクラリオには、先程までの無愛想さはあまり感じられなかった。
憧れの選手から激励の言葉をかけられ、Aはご満悦だ。
もしかするとクラリオから嫌われたんじゃないかとも思っていたから、優しい言葉をもらえて嬉しさも倍増した。
風丸「ほら、さっさと行くぞ」
貴女「く…クラリオさん!また試合の日に!」
風丸から引っ張られ、クラリオから強制的に離された。
クラリオさんも、イナズマジャパンとの試合を楽しみにしてくれてる。
私も今できることを精一杯やらないと。
もし…私がスタメンに選ばれたとして…
私のせいでクラリオさんをガッカリさせたくない。
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作者名:紅葉 | 作成日時:2019年8月23日 13時