156、監督が敵 ページ8
ハオ「親分と俺はこれまで、中国代表を勝利に導くために一番近くからお前たちを調査していたのさ」
ハオ君…な、何か口調が鋭くなってない…?
ハオ「親分、俺たちは全力でイナズマジャパンを叩き潰しますよ」
キントウン「構いません。思う存分やっちゃって下さい」
剛陣「おいおい、マジかよ…」
キントウン「この試合はオリオン財団の息がかかっていない、本当の意味での真剣勝負です。さあ、サッカーを始めましょう。そして、我々中国代表があなたたちを踏み台にして世界に行きますよ」
キントウンは高らかに笑った。
諦めてベンチに戻ったAたち。
貴女「まさかここに来て監督が敵になるなんて…」
監督…あんなに私たちのこと応援してくれてたのに…
野坂「好意的に解釈すれば、世界に挑戦する壁として、イナズマジャパンの前に立ちはだかったというわけだね」
不動「いいねえ、リベンジするチャンスをくれたってわけか」
メンバーはこの状況に燃え始めた。
明日人「なんかワクワクする!監督と敵として戦えるなんて!」
貴女(ワクワクする、か…)
監督は敵に回したら絶対に手強い。
今までだって監督の采配が無かったら、きっと…。
…あれ?もしかして監督は私たちに自分たちだけで力を発揮させる為に…?
…いやいや、そんなわけないか…
一星「…A先輩!頑張りましょう!」
貴女「…!」
一星が色々と考え込んでいるAを見かねて声をかけた。
貴女「…うん!」
Aもそれに笑顔で応えた。
…そうよね。
みんなの言う通り、楽しまないと。
何せこれは手強い監督やハオ君たちとの戦い。
そんなチャンス滅多にないよ。
それに、オリオン財団の息がかかっていない試合なんて、初めてだもの。
一星君とも、やっと一緒にフィールドに立てるわけだしね。
Aの表情からようやく不安が消えた。
キックオフ直前、久遠が選手たちに激励する。
久遠「こちらのデータは、中国代表に完璧に把握されている。だが、その程度で揺らぐほどこのチームはやわじゃない。お前たちの力を見せつけて、そして勝て!」
久遠の言葉に、Aたちは大きく頷いた。
監督…じゃなくて、キントウンさんの思惑は分からないけど…こっちだって負けない。
みんなでなら、きっと勝てる。そう思い、選手たちはフィールド内へ走っていった。
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アンリ - あの、すみませんが118のところリバ表ではなく下馬評だとおもうのですが…もし合ってたらすみません (2020年5月14日 7時) (レス) id: 57294cbbcb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます!私もクラリオ好きなのでそうおっしゃっていただき、とても嬉しいです…!!クラリオとの絡みはこれからも入れていく予定なので楽しんでいただけると嬉しいです!これからも頑張ります! (2019年8月2日 14時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - クラリオ好きなので、クラリオとの絡みがとても嬉しくて!!いつも拝見させていただいてます!面白くてキュンとして!!大好きな作品です!!これからも応援します!! (2019年8月2日 14時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - まりもさん» コメントありがとうございます!氷浦くん可愛いですよね!好きな子ができた氷浦くんも最高に可愛い反応を見せてくれそうだなあと思っています! (2019年7月20日 18時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ああぁああぁ氷浦くん……!!!かわいい!!! (2019年7月20日 15時) (レス) id: 09f5487487 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2019年7月20日 13時