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150、大切な人の大切な思い出 ページ2

そのあと、氷浦がAの元へ真実を尋ねに行った。

氷浦「…あのさ…A…」

貴女「ん?」

氷浦「…もしかして…覚えててくれてる?小さい頃、俺とAが森に行った時のこと…」

貴女「え?何言ってるの当たり前じゃない!あの時のことは、一度も忘れたことなんてないよ」

氷浦「…ほ、本当…?」

貴女「私にとって一生の思い出だもの」

じん、と胸が熱くなるのがわかった氷浦。

貴女「後で二人共めっちゃ怒られたよね」

あはは、と笑いながら昔のことを思い出すA。

貴女「覚えてる?星が綺麗だったの。あれは一生忘れらんないわ」

氷浦「…そんなことまで覚えててくれたんだ…」

貴女「あの時氷浦が居てくれなかったら…って考えると、今でもゾッとするよ」

氷浦「…!」

貴女「感謝してたよ。ずっと」

Aは氷浦に優しい笑顔を向けて、感謝の言葉を伝えた。

氷浦「…はは…」

氷浦は下を向いた。
赤く染まった顔を隠す為に。
涙で潤んだ目を隠す為に。

Aは、忘れてなどいなかった。

むしろ、Aにとっても忘れられない思い出になっていた。

たったそれだけのことなのに、氷浦は嬉しさで胸がいっぱいになっていた。

自分の大切な人との大切な思い出…それが、自分の大切な人の大切な思い出にもなっていた。

それが何て幸せなことなのだろうと、氷浦は感じた。

ずっと思っていた。

この人も、自分と同じ気持ちだったらどんなに嬉しいことかと…

貴女「…氷浦…どうかした?」

氷浦「……ありがとう、A…」

顔を上げて、Aに小さく呟いた。

貴女「え、何が?」

氷浦「…何でもない」

貴女「?」

今の氷浦は幸せでいっぱいの笑顔をしていた。

Aは氷浦の真意はわからなかったが、氷浦が元気になったみたいなので安心した。

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作品ジャンル:アニメ
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アンリ - あの、すみませんが118のところリバ表ではなく下馬評だとおもうのですが…もし合ってたらすみません (2020年5月14日 7時) (レス) id: 57294cbbcb (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます!私もクラリオ好きなのでそうおっしゃっていただき、とても嬉しいです…!!クラリオとの絡みはこれからも入れていく予定なので楽しんでいただけると嬉しいです!これからも頑張ります! (2019年8月2日 14時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - クラリオ好きなので、クラリオとの絡みがとても嬉しくて!!いつも拝見させていただいてます!面白くてキュンとして!!大好きな作品です!!これからも応援します!! (2019年8月2日 14時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - まりもさん» コメントありがとうございます!氷浦くん可愛いですよね!好きな子ができた氷浦くんも最高に可愛い反応を見せてくれそうだなあと思っています! (2019年7月20日 18時) (レス) id: bcd97f376b (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ああぁああぁ氷浦くん……!!!かわいい!!! (2019年7月20日 15時) (レス) id: 09f5487487 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉 | 作成日時:2019年7月20日 13時

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