ごめん215 ページ15
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唇に伝わる柔らかい感触に自然と身を委ねていた。チョン君になら私の全てを捧げてもいいって。
少しずつ本心を語ってくれるチョン君に、ほんとは怒ってるとか一週間何してたのとかなんでいなくなったのとかそんなのどうでもよくなった。今にも壊れてしまいそうなその心を満たしてあげなきゃって。
私自身も分かっていないことを大人ぶってチョン君を宥めて。だけどそれくらいしか私には出来ないんだ。
好きだと告白された時は嬉しくて思わず泣いちゃいそうになったけど、そんな暇もなく唇を奪われて。荒々しいそのキスは初めて想いを伝えられたあの日とは全くの別物で。それでさえ気持ちいいと思える私はかなりの重症だろう。
「ん……すみません、俺……」
「チョン君。お願い、もう一回して?」
返事をしなきゃって分かってるけど、それ以上に欲が勝ってしまってもう抑えられない。こんなお願いをしてチョン君が断れないのを分かっててやるんだ。私は最低なのかもしれない。
止められそうにないですっ、と余裕のない声とともに近づいてくる男の人の目をしたチョン君。それすらも愛おしく見えた。そうしてもう一度唇が重なる。
……チョン君、好きです。
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ゆきなみ(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。一言で言うなら最高です。作者様の伝えたかった、テテとグクの違った優しさと不器用さ。両方胸が痛くなるほど伝わって来ました。作者様は、読み手の心のバランスを取るのが、凄く上手ですね^^*最後、一度テテに抱かれるシーン、大好きです。 (2022年2月27日 17時) (レス) @page25 id: dd84e47893 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - fyh333さん» わわわ!コメントありがとうございます!このお話も完結してはや半年......にも関わらず、こうして読んでいただいて本当に嬉しいです!これからもご期待に添えられるよう頑張りますね。ありがとうございました! (2019年12月29日 21時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
fyh333(プロフ) - 泣きました最高でした! (2019年12月29日 21時) (レス) id: db4f5022f9 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - cookyさん» わあ!ありがとうございます!完結してから日が経ったにも関わらず読んでいただいて、こんなに嬉しいコメントまで......ほんとに感謝です!私の伝えたかった思いを感じてくれて本当に嬉しいです。これからも頑張ります!ありがとうございました! (2019年7月17日 0時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - 本当に感動しました涙 夢主の周りがいい人すぎてもう涙がとまらなかったです。5章もあったのにあっというまでとても寂しいですがこれからも作者さんの作品を期待しています!ファイティン!! (2019年7月17日 0時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:閔 | 作成日時:2019年6月5日 20時