22 ページ22
.
今日はナムジュンの誕生日。
生きていれば25歳。知り合ってからもう7年が経つんだと思うと、時の流れというのははやい。
「……あ」
ナムジュンのお墓に供えられている花束。
それはこの前ホソクが買っていた花束で。ついでにナムジュンの好きだったコーヒーも。
「……ちゃんと来てるじゃん」
ホソクが花束を置いている姿を思い浮かべれば、自然と笑みが溢れて。
ほんと、ナムジュンのこと大好きなんだから。
「ごめん、ナムジュナ。私、コーヒー持ってきてないや。
……いつもホソクには一歩及ばないなあ。私の方が全部知ってるのに」
好きなもの嫌いなものも、趣味も。
私の方がよく知ってたはずなのに。
ホソクの方が一枚上手で。今だって、見るまで気づかなかった。
2人は親友だったけど、私とするような会話はしてなかった。
嫌でも記憶は少しずつ薄れているのに、ホソクの中ではまだナムジュンが生きているみたいで。
何もできない自分が嫌になる。
「……まだ、あの時の返事もしてないのに。
怖いよ、ナムジュナ……」
少しずつあなたの記憶がなくなっていくのが怖い。
少しずつ思い出せなくなる自分が怖い。
あなたが、私の中からいなくなるのが怖い。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 308人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pcmtpok(プロフ) - もう…全員好きすぎて、乙ゲーみたく7人の全員とそれぞれの世界線で結ばれるところが見たくなりました…それほど素敵なお話でした…闇ホソク大好物です… (2021年7月16日 15時) (
レス) id: 38f5a8f116 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - もちさん» あら、両思いですね(くたばれ) やー、好きだなんて......へへ、ありがとうございます！うふふ、もちさんに応援もしてもらったのでなんだか頑張れそうです。私も応援してます！お互い頑張りましょうね！ (2019年10月23日 7時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 閔さん» え！？！？！そんな恐れ多いのはこちらです！！！私もファンで…。え…もう、両思いなんですかね？！（殴）閔さんの作品好きです…更新待ってます…、もう、今日はいい夢見れそうです…嬉しすぎて…。ひやぁ…私も頑張ります…。 (2019年10月23日 1時) (レス) id: 5cc83dbd06 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - もちさん» ありがとうございます！実は私、もち様のお話ずっと読ませていただいていました...(陰ながらのファンです)まさかもち様から直々にコメントをいただけるなんて......この上ない喜びを感じております()閔、がんばります← (2019年10月22日 23時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 切ない感じですね…。ジンニムの人の良さに惚れました。ブラックホソクもかっこいいです…。更新楽しみにしてます！！頑張ってください！！ (2019年10月22日 23時) (レス) id: 5cc83dbd06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：閔
| 作成日時：2019年10月13日 9時
