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「裕太、どういう風の吹き回し？」
楽屋を出て行った玉森に声を掛けると、いつもと同じ顔で振り向いた。
「なに？」
「ミツ。いつもはああいうの入っていかないじゃん」
「べつに、たまたまそういう気分だっただけ」
喫煙所の腰掛けに座り、玉森が加熱式タバコに火をつける。
その表情は変わらない。
だがそこに確固たる意志を感じた。
「なんか意外だったからちょっと気になって」
そ？ と言いながら玉森はタバコを口をつける。
「……わたはガヤに近すぎるよ」
煙を吐き出した後、淡々とした声で言う。
「え？」
「さっき手あげようとしたでしょ？」
玉森が色の分からない目で俺を見る。
「……なにか知ってるのか？」
「俺はなにも知らないよ。わかるのはガヤを見るミツが辛そうってことだけ」
その言葉にはっとして目を見張ると、玉森はにこりと笑った。
「はい、この話は終わりー」
煙草を持っていない方の手で自分の腿を軽く叩くと、一方的に会話の終了を告げる。
俺はなにも言うことが出来なかった。
ミツの力になりたいと思っていた。
だが俺は太輔の落ち込みばかりに気にして、ミツの表向きの顔しか見ていなかった。
ミツの今の気持ちより、太輔をどうするかということにばかり気持ちが向いていた。
俺が近くにいるとミツは辛いのだろうか。
辛そうに目を伏せる顔が頭に浮かんだ。
太輔の家で触れたミツの頬。
変わらない一途な心と眼差し。
触れる温度と柔らかさに心が疼いた。
奪おうなんて思わない。だがどうしたってほっとけない。
例え俺が傍にいることで辛い思いをするとしても、俺はミツの想いを叶えてやりたい。
俺にしか出来ないことが必ずある。
だから目の前で考え込んでいる太輔に言った。
「大倉くん、ミツに好きだって言ったみたいだよ」
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くらげ(プロフ) - makoanjyuさん» makoanjyuさん、いつもありがとうございます！Fさん言葉にはしない癖に無意識に行動しちゃうからいつも大変な事に(^_^;)Kさんに否定されTさんに嫉妬して心の嵐に翻弄されるFさんとT、Y、Oさん其々の想いがどう交錯していくのか移行後も見届けてもらえたら嬉しいです！ (2019年6月26日 1時) (
レス) id: b17685444c (このIDを非表示/違反報告)
makoanjyu(プロフ) - いきなりKさんにキスしちゃったFさん。相手に否定されて初めて味わう嫉妬と独占欲！大好物デス(//∇//)TさんのKさんに対する甘やかす様な抱擁を見てしまったFさん。何で見に行っちゃうかなぁ。そしてTさん良い仕事しますね♪もっと暴れてください♪(´ε｀ ) (2019年6月25日 23時) (レス) id: 7bd3afd279 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - さゆりさん» さゆりさん、初めまして！仕事後のご褒美にしていますなんて言って頂き私の方がご褒美を貰った気持ちです｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡これからもドキドキしてもらえるよう頑張りますので移行後もお付き合い願えれば嬉しいです(*´ω`*)コメント本当にありがとうございました！ (2019年6月25日 22時) (レス) id: b17685444c (このIDを非表示/違反報告)
さゆり(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます。くらげさんのこのお話が凄く好きで、毎回更新されていると勝手に仕事後のご褒美にしています。笑 Fさんやっと気付いて毎回切なくもドキドキ読ませていただいてます。くらげさんの描くお2人がとても繊細で大好きです^_^ (2019年6月25日 15時) (レス) id: 6b1f7122fc (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - makoanjyuさん» makoanjyuさん、こちらこそいつもご丁寧にありがとうございます！香水を買ってから長かったですがやっとここまで来たかと…！少しずつ変化していく2人を細かく書きたかったのでそう言って頂けて本当に嬉しいです(；ω；)次の更新でガッと動くので楽しみにして貰えたら！ (2019年6月22日 2時) (レス) id: b17685444c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ
| 作成日時：2019年5月17日 0時
