3話 ページ5
｢名前どうする？｣
｢あーないもんな捨てられてるし｣
｢ふっか決めて！｣
｢俺が？｣
｢変な名前付けないでね？｣
また腕を組み赤ん坊の名前を考える深澤
｢………Aとか？どう？｣
｢いいじゃん！可愛い名前だと思う！｣
｢いんじゃね？文句言うやつもいねぇし｣
｢じゃあ決定！｣
赤ん坊の名前はAに決まり
他の妖怪達を集め、赤ん坊の事を説明した
最初はみんな驚いていたが責任を持って育てると言うと納得してくれた
けれど、人間だと言うことは秘密にした
｢仲良くしてねみんな｣
多分みんなにも世話になる可能性はある故に
仲良くしてくれるよう約束もした
｢で、人間の赤ちゃんの育て方わかるの？｣
｢ほぼ俺らと変わらないでしょ？ご飯あげて寝かしての繰り返し｣
｢そんなんでいいの？｣
｢俺が調べとくよ、どうせミルクとか作るの俺だろうしね｣
ふっかにさせるのは怖い、と笑いながら涼太が言う
それには8人も賛成だったので、涼太に任せることに
｢俺手伝うから言って！｣
｢僕も！｣
佐久間とラウールが前のめりに言う
ほんとに子供が好きなようだ
｢じゃあ俺は仕事戻るから、涼太後は任せたよ｣
｢うん、ご飯出来たら呼びに行くね｣
そう言って深澤が立ち上がると
『あぅー』
｢ん？どしたー？｣
深澤に向かって手を伸ばすA
｢俺仕事だから行くね？｣
『あぅ…』
意味が分かったのか分からないがちょっとしょんぼりしてるように見える
深澤は人差し指をAの手に握らせ軽く揺らす
｢ふっか、あの件なんだけど…｣
｢うん、あっちで話そ、後でなA｣
岩本が深澤に話しかけ立ち去って行った
『ぁ…ぅ…』
｢A〜？｣
深澤の姿が見えなくなるまでずっと見つめ続けて、いないと分かった瞬間
『うえぇぇぇん』
｢え、あ、ちょっどしたA！？｣
急に泣き出したAに焦る佐久間達
｢…もしかして深澤くんいなくなったから？｣
｢マジで！？｣
｢ふっか呼んでくる！｣
｢ダメだよ、仕事忙しいんだから｣
じゃあどうすんだよ！？とキレ気味の翔太
｢とりあえず泣きたいだけ泣かしたらいいの、そしたら疲れて寝るから｣
｢そうなの？｣
｢赤ちゃんは泣くのが仕事だからね｣
泣いたことには驚いたが冷静になった涼太が全員に説明する
Aも少し泣き止んだようだ
｢でもなんでふっかさんなんやろ…｣
｢鬼やのに｣
｢怒ったら怖いもんな！｣
｢…けど優しいからなふっかさん｣
｢そうやね…｣
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
