2話 ページ4
｢切り替えはやっ！…まぁいいけどこれ見てくれ｣
｢ん？｣
深澤にも見せると
｢…マジか｣
2人と同じ反応する深澤
｢どうする？村の決まりとしては殺すしかない｣
｢…けどまだ赤ん坊だしな…｣
｢うーん………｣
深澤は腕を組み、暫く考えたあと
｢…俺らで育てるか｣
｢｢｢は？｣｣｣
深澤の発言に3人は目を見開く
｢でもこいつが大きくなって俺らに危害くわえたらどうすんだ？シャレになんねーぞ｣
翔太は反対のようだ
｢だから俺らがそうならんように育てればいい、なんも知らんこの子なら危害もないだろうし捨てた人間と一緒にしたらダメ｣
｢…どこまでお人好しなんだよ…｣
そう、深澤はこういう所がある
だから村の妖怪達に慕われているのだろう
｢よっしゃそうと決まれば連れてくぞーここはほんまは入ったらダメからな｣
深澤は赤ん坊を優しく抱き上げ
｢翔太｣
｢…はい｣
ぼふっと音ともに犬神になった翔太の背中に乗る
｢ふっか重…｣
｢うっさいわ！｣
｢先行くぞー｣
｢先行ってるで！｣
天狗組は先に飛んでいってしまい
残った2人も素早く移動した
｢で、ほんとに育てるのかこの赤ん坊｣
｢うん｣
｢人間の子供が俺らと同じ環境に暮らせるわけない｣
｢なんとかなるやろ｣
｢ふっか！｣
｢それに、子供好きおるやろ？俺らの中に｣
そう言った途端
ドタドタと走ってくる音が聞こえ
｢ふっかー！｣
｢ふっか〜｣
｢ふっかさん！｣
｢おう来たか｣
その足音の人物は佐久間、阿部、ラウールのものだった
｢ちょっと3人共室内は走らない｣
｢深澤さん、話ってなんですか？｣
後から目黒、涼太もやってきた
｢大事な話があるって聞いたんだけど｣
｢そう、実は…｣
深澤は5人に今まであったことを話した
赤ん坊を育てることも
｢いいじゃんいいじゃん！｣
｢子守するよ！｣
｢めっちゃ可愛いー！｣
｢まじっすか｣
話を聞いた4人は大賛成だった
｢ほらな？喜ぶって言ったろ？｣
｢お前ら本気か！？人間だぞ！？｣
｢だってまだ赤ちゃんでしょ？｣
｢うんうん、今からならいい子になるよ｣
｢翔太くん心配しすぎ｣
｢…涼太は？｣
翔太の双子でずっと黙って見ていた涼太は
｢いいんじゃない？ふっかがいいって言うなら｣
｢…涼太が言うなら｣
｢じゃあ決まりやな｣
｢この子は俺らが育てる、文句ないな｣
｢うん！｣
｢絶対可愛くなる！この子！｣
ラウールに赤ん坊を渡し、深澤と岩本は考えた
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
