13話 ページ15
聞かれていたのが恥ずかしかったのかそっぽを向く
『今のもっかい聞きたい！』
｢は？｣
『もっかい！もっかい！』
｢えー…｣
Aは翔太が見える位置の縁側に座り、足をバタバタさせる
『しょうちゃお歌ー！』
｢…あー！もう分かったよちゃんと聞いとけよ！｣
『やったー！しょうちゃすきー！』
｢っ……｣
あんなキラキラした顔で見られると断れなくなった翔太は
「♪〜」
意をけして歌い出した
その歌声はとても綺麗で
Aも、うっとり聞き入っていた
「A？」
『あ、たっちゃん』
仕事が終わったのか浴衣(寝る時に着てる)姿の深澤が現れた
「お、また歌ってんのか翔太」
歌声が聞こえ翔太を見る
『また？』
「何かあった時とか、上手くいかない時とか…そうだな涼太と喧嘩した時が1番多かったかな」
いやーあの時は大変だったーと笑いながら言う
『しょうちゃとりょうちゃ、けんか？』
「そうそう、双子が喧嘩するとめんどくさくてさ〜涼太がね、素直だからすぐ謝ったんだけど翔太が意地になって突き飛ばしちゃってね」
その後、涼太が泣いちゃって翔太が焦って慰めてる姿はほんとに面白かったなーと、昔を思い出すのか楽しそうに微笑む
「あれ？2人で何してるの？」
「翔太のライブ」
「翔太？…あーいつものね」
涼太も声が聞こえたのかやってきて、隣に座る
『りょうちゃ！お膝！』
「いいよ、おいで」
縁側から降りて涼太の元へ
「お、翔太のライブか？」
「楽しそうやな入れてや！」
そこに、天狗組と
「何してるんすか？」
「みんなだけずるいー！」
モデル組もやってきて
「全員いるじゃねぇかよ」
歌が終わり、縁側を見ると増えていて目を見開いた
「翔太歌上手くなったねー？」
「っせぇな…っ」
「あ、照れてる」
「ったく…俺は寝るぞ」
スタッと屋根から降りてきて
みんなを見る
『しょうちゃ！』
「おっとっと」
突然Aが涼太の膝から降りて
『またお歌歌ってね！』
「……気が向いたらな」
ぽんっと手を頭に乗せて、自分の部屋に帰って行った
「えーもう終わりか」
「もうちょっと早くくればよかった」
「また気が向いたらしてくれるって言ってるし近いうちに聞けるよ」
じゃあ解散するかーとそれぞれ部屋に行き
その日は終わった
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
