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第44話 ページ46

桜乃side




田中先輩のサーブは速くて重かった。

でも返せない程じゃない。先輩は大振りにラケットを振り抜き重い打球ばかり返してくる。
でも普段一緒に練習していた東さんの重い打球で慣れていたからか、苦ではなかった。

やっぱりレギュラーってのもあって中々先輩を抜けない。





『相手が中々抜けないからといってムキにるんじゃねぇぞ?

ムキになるとプレーに支障が出て隙が出来やすくなる。まぁ、相手がムキになってたら隙を見逃すなよ』





東さんとの練習でそう言われたっけ?

田中先輩はレギュラーだし、絶好調って言ってたから私からポイントが取れなくてイライラしてくるはず。

隙が出てくるのかな?







田中side



なんで抜けない!?


あたしの打球はレギュラーの中でも一、二を争う重さなのにアイツのラケットが吹き飛ばない。

あの細っこい腕からラケットが弾かれないのが不思議で仕方がなかった。

女テニでは竜崎がコートで練習をしていた事はない、前までは壁打ちの際に男テニのレギュラー達がアドバイスしてたみたいだけど、男テニのマネをしてる梅子によれば最近はしてない。
中でも、越前リョーマは同じ一年生だからか構っていたようだけど天才の言うことを出来るような才能は竜崎にはなかったはず!


じゃあ、今あたしが試合してるコイツは何?


涼しい顔して、あたしの打球を返してくるコイツは?




「くそが!」




中々決まらないあたしの打球。

アイツが打ったロブが罠だってことも、頭に血が上ったあたしは考えもせずにジャンプしラケットを思い切り振った。

あたしのスマッシュなら抜ける。
そんな絶対的な自信が、わざとらしく上がったロブに気付け無かった。



バコンッ____ 。

振り下ろしたラケットから返されたボールはアイツのコートに落ちてあたしのポイントになるはずだった。

ジャンプスマッシュを決めて、コートに浮いていた足が着いた時、あたしのシューズに何かが当たったかのような衝撃。


なんで、ボールがあたしのコートに転がってんの?




「……0ー15」




小さく笑うアイツの顔に、あたしは初めて竜崎桜乃というテニスプレイヤーに対して恐怖を覚えた。

1ゲーム取られて、なんとか1ゲーム取り返して、結局1ー2でレギュラーのあたしは竜崎桜乃に負けた。



「シオリ……」

「どういうこと?手を抜いて_____ 」



「ッ!」



苛立ちと悔しさと、舐めてかかった後悔に、タオルをコートに投げつけた。

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設定タグ:テニプリ , 青学 , 竜崎桜乃   
作品ジャンル:アニメ
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バンビ(プロフ) - 猫好きさん» ありがとうございます。更新がゆっくりになってしまっていますが、続編をポチポチと作成していますのでそちらも続けて読んでいただけるように頑張らせて頂きます。 (2020年9月4日 0時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
猫好き(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみなので、これからも更新頑張ってください! (2020年9月3日 18時) (レス) id: 9581fd09d5 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - わんにゃんさん» ありがとうございます。中々更新できず申し訳ありません!!できるだけ早く更新できるよう頑張らせて頂きます。 (2020年7月2日 21時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
わんにゃん - とても面白くてこの作品大好きで応援しています!頑張ってください、楽しみにまってます!! (2020年6月30日 18時) (レス) id: 6ebda506cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2020年1月2日 17時

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