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第43話 ページ45

桜乃side




二試合目は今現在レギュラーの三年生の先輩。

そして虎谷先輩とも仲が良くて、ラケットで叩いてきたり、足を引っ掛けてきた田中先輩。




「山田はコンディションが悪かっただけ。
あんまり調子に乗んな」




コートの外で私を呼び止め、そう不敵に笑う先輩はラケットを手に私の肩を小突いた。ふらついて地面にお尻つく私を、先輩の後ろで笑う他の先輩達。






「次、一年生の竜崎さん。三年生レギュラーの田中先輩はコートに入って下さい」




審判役の部員の声に、先輩達は大きく笑う。




「ほら、早くコート入んな。
ちょうど良いから試合中ボコボコにしてやるから」

「荒れてるねぇ。山田はシオリのお気にだし」

「シオリには勝てないっしょ。今日絶好調だもん」




ケラケラ笑う先輩達。
レギュラージャージを着た三人はコートの方へ私の事を笑いながら歩いて行った。


山田先輩はコンディションが悪かった。

尻もちをついたまま、私は下唇を噛んだ。




「じゃあ、さっきの試合勝った意味ない……なぁ」




泣かないように下唇を噛んで堪えてたのに、歪んでく視界。

そんな私の視界に誰かの手が差し出された。





「竜崎さん」




びっくりしながらも上を向けば、私と試合をした山田先輩が困った様に笑っていた。

どうして先輩が?そう驚く私、手を出す先輩は私が中々動かないからか、私の腕を掴みぐいっと引っ張る。

勢いよく立ち上がった私に、先輩はぶっきらぼうに短い言葉を発した。




「今日の私。コンディション悪くなかったから」

「え?」

「シオリ先輩が言った事は気にしなくていいってこと。
竜崎さん強くなったんだから自信持って試合してきなよ。これじゃ負けた私がやりきれない。

ほら、早く行きな」




それだけ言うと、私の背中を押して他の二年生の人が固まるフェンスの近くまで走って行ってしまった。

背中を押された私はコート内のベンチまで走る。


山田先輩は田中先輩が言っていたコンディションは悪くなかったって言ってた。そして私が強くなったとも、自信持って試合してきなって言ってくれたことが、自分が本当に上達したんだって思わせてくれる。

私、本当に強くなったんだって。





「竜崎さん、早くコートに入って」

「は、はい!」




審判役の先輩の言葉に私を見て不敵に笑う田中先輩。

私はラケットを手に深呼吸をして審判役の先輩の声を聞いた。





「試合は3セットマッチ。田中先輩からのサーブで始めます」

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設定タグ:テニプリ , 青学 , 竜崎桜乃   
作品ジャンル:アニメ
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バンビ(プロフ) - 猫好きさん» ありがとうございます。更新がゆっくりになってしまっていますが、続編をポチポチと作成していますのでそちらも続けて読んでいただけるように頑張らせて頂きます。 (2020年9月4日 0時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
猫好き(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみなので、これからも更新頑張ってください! (2020年9月3日 18時) (レス) id: 9581fd09d5 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - わんにゃんさん» ありがとうございます。中々更新できず申し訳ありません!!できるだけ早く更新できるよう頑張らせて頂きます。 (2020年7月2日 21時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
わんにゃん - とても面白くてこの作品大好きで応援しています!頑張ってください、楽しみにまってます!! (2020年6月30日 18時) (レス) id: 6ebda506cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2020年1月2日 17時

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