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第33話 ページ35

主人公side




「やったぁ!出来ちゃいました!」



ラケットを振りながら、こちらに向かってふにゃりと笑う桜乃ちゃん。一緒に練習をし始めてから彼女はめきめきと実力をつけ、ついこの間までヘロヘロサーブを打っていた子と同じ女の子だと思えないほどに成長した。

桜乃ちゃんの成長の早さに、どうしてもあのババァの影がちらつく。同じ名字ってのもあるけど気のせいだよな。全く似てねぇし。


毎日の練習の他にもきっと練習してんだと思う。
教えていないテクニックを使っている時や、さわりの部分だけ教えたことを翌日に出来てる時もある。俺とは別に誰か上手い奴に教わってるのかって思うことが度々あった。

やっぱり、あのババァと_______。



いや、考えすぎだよなぁ。












スミレside






「おばあちゃん!
この時のグリップの握り方なんだけど……」




仕事から帰ったアタシを、待っていたのは最近よく質問をするようになった桜乃ちゃん。
今まで持っていたラケットとは別の、どこか見覚えのある白いラケットを握りながらああでこうでと言葉を続けていた。

桜乃ちゃんが今までとは少し違って見えるのは、質問の内容が初心者であるはずのこの子よりもレベルが高いのか、それともこの白いラケットのせいなのかはわからない。




「ああ、両手で握る時は手を離しちゃ駄目だよ。
両手をつけてグリップを握るといい」

「わかった!おばあちゃんありがとう!」




グリップを握りなおす桜乃ちゃんは本当に楽しそう。
テニスは好きなようだし、最近テニス部の応援に来ない理由はなんだろうか。

どういうわけか、この子はある時期から男子テニス部のコートに近寄らなくなった。
それにアタシは、この子が部活でコートに入って練習をしているところを見たことはない。
ひとりで壁打ちをしていること、たまにリョーマがこの子の練習を見ていることは知ってるが……。

それも最近じゃ、見ない。
それよりも部活に行っていないらしい。テニス自体を嫌いになってしまったのかと思っていた。



「桜乃ちゃん、何かあったらアタシに言うんだよ?」




学校で元気がないのも知ってる。部活に行ってないのに、リョーマに練習を見てもらっているわけでもないのにこの子はどこで誰とテニスをしているのだろうか。

きょとんとした彼女は楽しそうに笑った。




「私、最近テニスが上手になったんだよ!」




その姿はまるで、心配しないでって言っているようだった。

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設定タグ:テニプリ , 青学 , 竜崎桜乃   
作品ジャンル:アニメ
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バンビ(プロフ) - 猫好きさん» ありがとうございます。更新がゆっくりになってしまっていますが、続編をポチポチと作成していますのでそちらも続けて読んでいただけるように頑張らせて頂きます。 (2020年9月4日 0時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
猫好き(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみなので、これからも更新頑張ってください! (2020年9月3日 18時) (レス) id: 9581fd09d5 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - わんにゃんさん» ありがとうございます。中々更新できず申し訳ありません!!できるだけ早く更新できるよう頑張らせて頂きます。 (2020年7月2日 21時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
わんにゃん - とても面白くてこの作品大好きで応援しています!頑張ってください、楽しみにまってます!! (2020年6月30日 18時) (レス) id: 6ebda506cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2020年1月2日 17時

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