第24話 ページ26
主人公side
俺はまさに浮かれていた。
朝ごはんをきちんと食べ、いつもより少し長めに髪をワックスでセットしたり身だしなみを整える時間をとったり。
朝早くにスマホの着信音で叩き起こされ、電話の内容がくだらねぇ内容だったら絶対許さねぇ、そう苛ついたが、まさかの桜乃ちゃんからのおはようコールとデート(テニス)のお誘いとは思わなかった!
浮かれずにはいられない!
本当ならテニスウェアを着たかったが、サイズ的な問題で着ることは出来ず、スポーツウェアになってしまったのが少し悔しいくらいだ。
ラケットバッグを背負い、今日は必要ないであろうタバコとライターとバイクのキーは置いて家を出た。
「準備運動がてら、桜乃ちゃんの家まで走るか」
しっかりストレッチしてから、ラケットバッグを背負い直し軽く走り出す。
テニスなんて何年振りだ、2年ぶりくらいか?テニスから離れていた期間、スポーツ自体ほぼしなかったからな。
あんまり鈍ってないといいんだが。
テニスボールをホームランするなんて恥ずかしい真似したくないし……まぁ、多分そんな醜態を晒すなんて事はないだろうけどよ。
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桜乃side
東さんから着いたという電話を貰い、慌てて家から出ると送ってくれた時にバイクから降ろしてくれる辺りに東さんは立っていた。
黒で統一されたスポーツウェアを身に纏った東さんがラケットバッグを背負い、スマホを弄っている。たったそれだけでも絵になっているのはあの王子様の様な容姿の他にスタイルも含まれているからなんだろうな、って変に関心してしまった。
「お、おはようございます!」
「ああ、おはよう」
「いきなり誘ってしまってごめんなさい!」
挨拶早々に謝らなきゃと思い、勢い良く頭を下げる。なんて言われるんだろうとドキドキしてたら、降ってきたのは笑い声だった。
「全然!寧ろ嬉しいくらいだ。
さて、テニスコート、行こうぜ?」
「はい!
そういえば、今日はバイクじゃないんですね?」
「たまには運動しようと思ってな」
テニスコートに向かう間はたわいも無い事を話しながら、ゆっくりと移動した。

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バンビ(プロフ) - 猫好きさん» ありがとうございます。更新がゆっくりになってしまっていますが、続編をポチポチと作成していますのでそちらも続けて読んでいただけるように頑張らせて頂きます。 (2020年9月4日 0時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
猫好き(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみなので、これからも更新頑張ってください! (2020年9月3日 18時) (レス) id: 9581fd09d5 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - わんにゃんさん» ありがとうございます。中々更新できず申し訳ありません!!できるだけ早く更新できるよう頑張らせて頂きます。 (2020年7月2日 21時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
わんにゃん - とても面白くてこの作品大好きで応援しています!頑張ってください、楽しみにまってます!! (2020年6月30日 18時) (レス) id: 6ebda506cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2020年1月2日 17時