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第17話 ページ19

主人公side





いつもの喫茶店でコーヒーを飲む。

本当だったら昨日はもう少し桜乃ちゃんと一緒に居られたのにと、昨日のことを思い出すとまた苛立ってくる。
あの後、逆ギレした乙女にはバックドロップされたけど。今回は床が少し凹んだだけで済んで良かったが。



「はぁ〜〜……」

「何回も溜め息吐くようなら電話してしまえばいいのでは?」

「今部活中だろうし、なぁ」



でも、メールで昨日のことを謝るのも……。
くそ、留守電になったら折り返し電話して欲しいと言えばいい、桜乃ちゃんの連絡先を開き、電話をかける。
部活中だろうから出ない、という考えもありコーヒーを飲みながら留守電に切り替わるのを待つ。
コールが終わり、留守電に切り替わったか?と思ったが、留守電のアナウンスは起こらず、代わりに部活中であろうあの子の声が聞こえた。



『も、もしもし』

「え?あ、もしもし桜乃ちゃん?あれ?今、部活じゃ……」



コーヒーを慌ててソーサーに戻し、思わぬ事態に焦り落ち着く為に煙草を取り出し火をつけた。
桜乃ちゃんが電話に出ると思ってなかったので、言おうとしていた言葉がどこかへ飛んで行ってしまい、何も出てこない。
煙草を吸いながら、何て声をかけるか考えるが、そもそも桜乃ちゃんからの返事が中々無いぞ。



「あー……と。昨日はすまなかったな。また近いうちにどっか行こうぜ」



全然謝れてない気がするが、また近いうちになんて断られそうな気がするとか少しマイナスなことを考えながら、もうちょい気の利いたこと言えたらな、なんて思いながら煙草の灰を灰皿に落とした時だった。

返事がない代わりに、鼻をすする音と微かな嗚咽が聞こえた。




「桜乃ちゃん、今何処にいる?」



まだ全然残っている煙草を灰皿に押し付け、火を消す。勿体無いとか思ったりするけど泣いているであろう桜乃ちゃんには変えられん。



『っ…え?あ、…ぐずっ…、えっと、この間行った…っ喫茶店の、近くの公園に……ひっく』



ガチ泣きだな、こりゃ。
てか、こっからすぐ近くじゃねぇか。

ぺしゃんこな鞄を脇に抱え、煙草とライターを持ち、レジカウンターにてコーヒー代を払う。
カランコロンと軽快な音のドアベルを鳴らしながら店を出る。

電話を繋げたまま、バイクはそのまま、駆け足で公園まで行くとベンチでラケットバッグを抱え泣いている桜乃ちゃんがいた。

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設定タグ:テニプリ , 青学 , 竜崎桜乃   
作品ジャンル:アニメ
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バンビ(プロフ) - 猫好きさん» ありがとうございます。更新がゆっくりになってしまっていますが、続編をポチポチと作成していますのでそちらも続けて読んでいただけるように頑張らせて頂きます。 (2020年9月4日 0時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
猫好き(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみなので、これからも更新頑張ってください! (2020年9月3日 18時) (レス) id: 9581fd09d5 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - わんにゃんさん» ありがとうございます。中々更新できず申し訳ありません!!できるだけ早く更新できるよう頑張らせて頂きます。 (2020年7月2日 21時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
わんにゃん - とても面白くてこの作品大好きで応援しています!頑張ってください、楽しみにまってます!! (2020年6月30日 18時) (レス) id: 6ebda506cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2020年1月2日 17時

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