限界ヲタクが転生しました。【3】 (ページ7)

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107. 少し暑い日・Doraco ページ7

Aが準備をするために部屋へ行ってしまった

ﾄﾞﾗ「僕も着替えるか」

僕は着替えが入っている小さめのトランクを開けた。中に入っていた黒のワイシャツを取りだした。

今日は少し日が出ていて暑いから、袖を少しまくった。……早くAの私服が見たい。

階段を降りる音がした

『ドラコ、お待たせ！』

ﾄﾞﾗ「別に待ってないぞ」

Aの私服はモノトーンでまとめられ、彼女の黒髪がとても綺麗に映える服装だった。

ﾄﾞﾗ「普段はこんなに大人っぽいんだな」

『私も少しは大人に見られたいからね』

ﾄﾞﾗ「似合ってはいるが、スカートの丈が少し短すぎないか？」

『これが可愛いんじゃん！』

とてもよく似合ってるし、確かに可愛いけど、今から外に出るのにそんなに短いの履いたら、他の男が見るだろ…

『ドラコも腕捲りなんかしちゃってさ…』

ﾄﾞﾗ「今日は少し暑いから捲ってるだけだ」

『暑いけどさぁ…そのさぁ…』

ﾄﾞﾗ「なんだ」

『……カッコイイ、』

まさかAの口からその言葉を聞くとは思わなかった。今僕はAの目にカッコよく写ってるのか

ﾄﾞﾗ「随分と素直だな」

『私が素直になったらおかしいの？』

ﾄﾞﾗ「いや？素直な方がいい」

『でしょ？』

Aのポニーテールは初めて見たな。いつもみたいに降ろしてるのも似合ってるが、今日はうなじが綺麗に見えて少し色っぽい

『どこ見てるの？』

ﾄﾞﾗ「……別に」

うなじが色っぽいなんて言えるわけないだろ、まるで僕が変態みたいじゃないか

『早くお出かけしよ！』

Aが黄色い瞳をキラキラさせながらこちらを見てくる。まるで子供のようだ。

ﾄﾞﾗ「あぁ、そうだな」