149. 狼人間の授業 ページ49
私は誰かに肩をトントンと叩かれた
『……ん、?なぁに、?』
ロン「前見て、前!」
気持ちよく眠っている所をロンに起こされた私は、ロンの言う通り前を向いた
『あ、』
スネ「我輩の授業中に寝るとは、いい度胸だなMs.クラルス」
『すみません、』
スネ「丁度いいお前に聞こう、動物もどきと人狼はどうやって見分けるか、答えてみろ」
『動物もどきと人狼?夜行性の生き物はまだ、』
スネ「答えろと言っているのだ」
『……動物もどきは、自分の意思で狼に変身しますが、狼人間は違います、満月が来て変身すると今までの自分を忘れて、友達さえも殺してしまいます、そして、同じ仲間の呼び声だけに答えます』
スネ「フンッ、今回はグリフィンドールから5点減点で許してやろう」
スネイプはそう言って教壇へ戻って行った
『結局減点するんかい、』
ロン「凄いねA、寝てたのに答えられるなんて」
『前ハーマイオニーの予習に付き合った時にたまたま読んだだけだよ』
ロン「それを覚えてるのが凄いよ」
ハリ「……A、最近寝ること多いよね」
『だよね、自分でもそう思う』
ハリ「疲れてるの?医務室で休んできた方がいいんじゃない?」
『全然元気だから大丈夫だよ』
ハリ「そう、それならいいけど、」
ハリーの言う通り、私は最近変な時間に眠ることが多い、授業中や昼食の時間など、不定期で眠気が襲ってくる、この前のホグズミードもそのせいで行けなかったのだ
授業終わり、私はママが送ってくれたスナック菓子を片手に誰もいない廊下で壁に寄りかかっていた
何をする訳でもなく、ただボーッと立っているだけ、誰かを待っている訳でもない
『何で最近こんなに眠いんだろ…』
また倒れたり、誰かに迷惑かけないか、それだけが心配だ、今年は元気に過ごすって決めたのにな
ドラ「おい、こんな所で何してる」
『……ドラコか、』
ドラ「僕じゃ悪かったか」
『ううん、嬉しいよ』
ドラ「ポッター達と一緒じゃないのか?」
『うん、1人になりたくてさ』
ドラ「……そうか」
『ドラコは何でここに?』
ドラ「Aを探してた」
『あ、私?』
ドラ「授業中に眠るなんて珍しいから、何かあったのかと思って」
『あー、最近眠くなる事多いんだよね』
ドラ「疲れてるのか?」
『そんな感じはしないんだけど、急に眠気に襲われることがあってさ』
ドラ「……心配だな、」
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作者名:キクラゲ | 作成日時:2021年12月28日 12時