限界ヲタクが転生しました。【3】 (ページ2)

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102. 泣ける場所ページ2

『はぁ、はぁ、……夢、？』

ふと横を見ると、ドラコが寝ていた
本当にずっと隣にいてくれたんだ…

『どんだけ優しいのかね、君は』

私は優しくドラコの頭を撫でた。綺麗なプラチナブロンドの髪がサラサラと動く。

ﾄﾞﾗ「……A、？」

『ぁ、ごめん、起こしちゃった？』

ﾄﾞﾗ「寝てなかったのか、？」

『寝てたよ、でも今目が覚めちゃって』

ﾄﾞﾗ「どこか痛むのか？」

『違う、ちょっと嫌な夢見ちゃって』

ﾄﾞﾗ「どんな夢だ」

『んー、過去に汚された夢、かな？』

ﾄﾞﾗ「汚された、？」

『うん、体の色んな所触られて、気持ち悪かったな、その夢を見るなんてね、笑』

ﾄﾞﾗ「笑うな、辛かったんだろ」

笑うな？笑わなきゃこんな話まともにできないよ

辛かったのは確かだけど、過去に付けられた傷はもう笑い話にするしか方法を知らないから、

ﾄﾞﾗ「泣いてもいいんだぞ」

『え、？』

ﾄﾞﾗ「過去の事は変えられなくても、今Aが泣ける場所は作れる、だから好きな時に泣け」

ドラコが腕を広げた。私はドラコの胸に飛びつき、泣いた、そんな私をドラコは優しく包んでくれた。

夜中の出来事だったので、泣き疲れた私は再び眠りについた。

ドラコが抱きしめてくれた分、安心できたのかその後は夢1つ見ないまま、熟睡した