100. お泊まり ページ50
1時間後
ドアを叩く音がした、きっとドラコだ
何をしてきたのかちゃんと聞かなきゃ
『ドラコ、どこ行ってたの？』
ﾄﾞﾗ「明日までここにいる」
『はい？』
ﾄﾞﾗ「僕がAの面倒を見てやる」
『理解ができない』
ﾄﾞﾗ「父上にはちゃんと許可を取ってきたし、クラルス夫妻にも連絡済だ」
『私の知らない所で話が進んでる…』
ﾄﾞﾗ「早速シャワー借りるぞ」
『ちょ、ちょっと待って！』
ﾄﾞﾗ「なんだ？先に浴びたいのか？」
『いやいやいや、何平然とシャワー浴びようとしてるの、今日本気で泊まる気？』
ﾄﾞﾗ「当たり前だ」
『私は1人でも大丈夫だから、！』
ﾄﾞﾗ「ダメだ、1人にできない」
『ドラコに迷惑かけれないよ、』
ﾄﾞﾗ「お前が体を壊したのは、僕のせいだ。だから、面倒を見る権利ぐらいある」
『でも、』
ﾄﾞﾗ「いいから、早くシャワーを浴びるなら浴びろ、リビングで待たせてもらうぞ」
『……ぅ、うん』
いくら私の事が心配だからって、普通付き合ってもない女の子の家に泊まる！？しかも2人きりで！！
それに何でパパもママも何も言わなかったの！？たった1人の可愛い娘が年頃の男と家で2人きりだよ！？不安とかないわけ！？
もうドラコは泊まる気満々だし、今更何を考えても無駄なんだろうけど、急展開すぎるよ
家にドラコが来たって事だけでも嬉しかったのに、家に！泊まる！ドラコが！推しが家に泊まる！
私はさっさとシャワーを浴びて、部屋に戻りたかった。夜2人きりとか気まづ過ぎて耐えられない。
『ドラコ、シャワー浴びてきていいよ』
ﾄﾞﾗ「随分と早かったな」
『うん、私先に部屋戻ってるね』
ﾄﾞﾗ「夕飯食べないのか？」
『あんまり食欲ないから、食べない』
ﾄﾞﾗ「……そうか」
『ドラコは冷蔵庫の物勝手に食べていいよ、私がママに言っとくから』
ﾄﾞﾗ「もう、寝るのか」
『ドラコに迷惑かけれないから、病人はさっさと寝ようと思って』
ﾄﾞﾗ「……わかった」
ドラコはそう言うと、私をお姫様抱っこしてきた
『ちょ、どうしたの、急に、！』
ﾄﾞﾗ「寝るんだろ？部屋まで持ってく」
『物じゃないんだから、てか、早く降ろして』
ﾄﾞﾗ「嫌だ」
『重いから降ろしてください』
ﾄﾞﾗ「今更体重の事気にしてどうする、何回もこうやってきただろ」
『いや、そうだけど、ずっと意識ない状態だったから、いざ素面でこれは、』
ﾄﾞﾗ「文句言うな」
『これは文句ではなく抵抗です』
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2021年12月24日 1時
