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35. 素敵な朝 ページ35

翌朝


私が目覚めたのは大きなベッドの上だった
どうやらここは私の部屋らしい

荷物が運ばれ、窓際には黄色の花が飾られていた
毛布からはお日様の匂いがした

私はそのままベッドから降りて
下の階にいるクラルス夫妻に挨拶しに行った


『おはようございます、クラルスさん』

アヴ「おはよう、A!目覚めはどうだい?」

『気持ちよく寝れました』

サン「おはようA!朝食出来てるわよ、歯磨いてきちゃいなさい」

『はい、分かりました』


未だに2人のことを名前で呼べない
本当ならパパとママ、そう呼ぶべきなのだろうが、

歯を磨き終え、リビングに戻るとベーコンのいい匂いがした


『美味しそう、』

サン「朝はしっかり食べないとダメよ?今日はあなたのために必要な物を揃えに行きましょう」

『私に必要なもの?』

サン「女の子には沢山必要なものがあるでしょう?お洋服とかアクセサリーとか、欲しい物買いましょ」

アヴ「あー、あまり高価な物を沢山は買えないが、Aに必要な物は全て揃えるつもりだよ」

『…ありがとう!………パパ、ママ、』


私がそう言った途端、2人はまたもや私を抱きしめてきた


『ちょ、く、苦しいよ、!』

サン「もう、無理しなくていいのに、!」

アヴ「そうだぞ?無理にそんな呼び方しなくても、私達は逃げたりしないからな、?」

『……ふふっ、あはは、!』


2人に包まれながら笑っている私のことを、2人は不思議な顔で見ていた


『無理なんかしてないよ、2人が昨日私を抱きしめてくれた分、私なりに距離を縮めてるの』

アヴ「そ、そうなのか、?」

サン「なら、いいけど…」

『早く朝食を済ませて、私のために買い物行ってくれるんでしょ?』


私はまだまだ愛の形を完璧に理解はしてないが、2人の事は信用しても大丈夫だと思った

2人なら、私も子供になれる
沢山希望を抱けるかもしれない、そう信じたいのだ

36. 再びあの場所へ→←34. 愛を知りたい



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レンキ - 面白いです! (2022年1月20日 6時) (レス) @page5 id: cd8884a0d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キクラゲ | 作成日時:2021年12月20日 1時

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