第五話 ページ7
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僕は「普通」が好きだ
理由は僕が「普通」ではないから__________僕が「異能力者」だから
その上とてつもなく強力な異能…。僕は周りに拒絶され、銃口を向けられて生活をしていた
ここではすこーし…過去の話をする。
僕が探偵社で(強制的に)働かさせられる経緯には必要だからだ。
先程、僕は異能特務課とは色々事情があって関係は良好ではないと
サラリと述べていたのだが…全ての原因は向こうにある
僕は逃げてきたのだ。
異能特務課の観察され続け、利用される道具でしか認められない生活から
毎日、窓の外から銃口を向けられて…本がいっぱいの部屋に閉じ込められていた。
『新しい本って買ってもらえるんですか…?』
「…わかりました」
『…ありがとうございます』
観察係の男性に話しかけるだけでも、銃口が僕の顔付近に向けられる
赤い点のランプが頰に照らされたのを感じた
『ハァ…』
「仕方ないですよ。君は「特一級危険異能力者」なんですから」
『わかってますよ』
「犯罪履歴がないので、利用できる分には処分などしません」
『非道いですね。世の中って』
「そうですね。とても残酷です」
僕はその監査官の顔を覚えている
向こうは「知らない」と思うけど
「鈴ちゃーん?」
『ぅわ!?』
突然、厨房から声をかけられて椅子を揺らす
拍子に派手な音を立てて転げ落ちてしまった
「あらら…ごめんね驚かせちまったかい?」
『いえ…大丈夫で_____』
喉から空気が途切れた。
目を開けると、やってしまった事実が映ったからだ。
「大丈夫_____あれ?」
『っ…』
僕の上には椅子でもテーブルでもなく_____ただの粉末
先程まで椅子とテーブル“だった”物が見事に塵になっていた
そう、これが僕の異能の“一つ”_____「触れたモノを破壊する」
『ああ…っ…』
震え始めた左手を恐る恐る覗いた
黒く妖しい模様が浮き始めている…
『ない…』
左手につけていたはずの革手袋は、床に転がっていた
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みき - とっても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年6月16日 8時) (レス) id: 8d56403f64 (このIDを非表示/違反報告)
☆のん☆(プロフ) - 11話、淳じゃなくて「敦」です。キャラクターについての誤字はもっと気をつけたほうがいいと思います。 (2019年5月21日 15時) (レス) id: b41524b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - クドい様ですが、敦が淳になってます。 (2019年5月6日 21時) (レス) id: c029fe2fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ルーカス - 続きめちゃめちゃ楽しみにしてます! (2019年5月1日 21時) (レス) id: 9beb8a0104 (このIDを非表示/違反報告)
なっつ(プロフ) - 中島敦が中島淳になってますよー!更新応援しています! (2019年4月26日 21時) (レス) id: 956baee6af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水餅 | 作成日時:2019年4月20日 12時