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第三話 ページ5






「そうか。猫を助けて怪我をしたのか」

『はい…なので大丈夫です。大した怪我はしてないと思うので』



少し強面な感じの着物の男性。

最初はドギマギして緊張したが、どうやら猫が好きらしく今では少し話している



『僕、これからバイトがあるのでこの三毛猫お願いしてもいいですか?』

「君の猫なのか?」

『…違いますけど?』



厚い手袋を装着したまま、くたびれたエナメルバックを持ち上げる

僕がそう答えるとその男性は猫を優しく抱っこしていた。良い人なんだな…きっと



『あ、さっきはすみませんでした。異常に反応をしてしまって…びっくりしましたよね』

「構わない。あれくらい(・・・・・)見慣れている(・・・・・・)

『…あれくらい…?…見慣れている?』

「ああ、私の仕事上、あの身のこなしをする人間は沢山いる」

『…………へぇ…なんのお仕事ですか…?』



_____心臓の部分が大きく波打った。

何故こんなことを聞いたんだと後悔の念と、

会ってはいけない人物に遭遇してしまったかもしれないことに体が反応を示していた

冷や汗が出てきそうなのを我慢して男性を見る

そして低い声音でこう言ったのだった。















「武装探偵社だ」













『…はぁぁぁぁぁぁ…』

「なんだい鈴ちゃん。おっきなため息ついて」

『…いや…少し………嫌なことが起こりそうな予感が…』

「全く…ほら!笑顔で接客!お客さんに失礼しちゃうよ」



『すみません…』と少しやる気を取り戻して、汚れた机を拭き始める

窓から差し込むオレンジが机に色をつけていた

先程出会ってしまった男性から発された「武装探偵社」の言葉

噂はかねがね聞いている。僕が注意をしている組織だ



『…異能組織』



政府にもある「異能特務課」から許可を得て

荒事などを解決する異能組織。異能力者がそこに所属しているのは知っていた



『関わってはいけない組織…No.3…』


No.1はここ、ヨコハマを拠点としたポートマフィア

決して関わってはいけない。僕はきっと殺される

No.2は異能特務課だ。…まぁ、色々事情があって

関係はあまりにもよろしくない状況だ



『…消したからいいと思うけど』

「あ、そこの汚れとってくれたんだねぇ。ありがとう」

『へ?』









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みき - とっても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年6月16日 8時) (レス) id: 8d56403f64 (このIDを非表示/違反報告)
☆のん☆(プロフ) - 11話、淳じゃなくて「敦」です。キャラクターについての誤字はもっと気をつけたほうがいいと思います。 (2019年5月21日 15時) (レス) id: b41524b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - クドい様ですが、敦が淳になってます。 (2019年5月6日 21時) (レス) id: c029fe2fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ルーカス - 続きめちゃめちゃ楽しみにしてます! (2019年5月1日 21時) (レス) id: 9beb8a0104 (このIDを非表示/違反報告)
なっつ(プロフ) - 中島敦が中島淳になってますよー!更新応援しています! (2019年4月26日 21時) (レス) id: 956baee6af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水餅 | 作成日時:2019年4月20日 12時

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