罰 ページ13
まだ残る彼の唇の感覚
2度目のキスももちろんレモンの味なんかじゃなくて無味だった
案外普通なもんだ。
キスしたからって世界が明るくなる訳でも
恋人になった訳でもない
それが1番虚しかった。
授業を聞き流して普通に友達と駄弁って一日が終わる
今日は普段と少し違うのは
校門でバイクに跨りながら待ってる半間くん。
アポ無しで来るのは相変わらず。
休みの日だったりする時は前もって連絡してくれるが
平日は違った。
「ばぁ♡♡」
私に気付くと笑って迎えてくれる半間くん
まだまだ9月で暑くて秋が始まったばかりと言うのに半間くんは長袖。
頭部が無い天使？が施されたジャンバーを着ている
『半間くん、暑くないの？』
「ん〜、カッコいいっしょ？今日はいいとこ、連れてってあげる♡」
彼の言ういいとこに気が引けるが友達も半間くんと喋りたいが故に私を簡単に売る
諦めてバイクに跨り彼の細い腰に腕を巻いた
いつもより安全運転な気がする…。優しいな…。
着いた先は廃墟と化したゲームセンター
少し高くなってる場所に座り隣に座るように促す彼に素直に従い腰を下ろす
人肌が恋しくなる季節には早いが自然と彼に寄りかかる
今なら何でも話せそう。
「…ッ、その、Aちゃん？ちょっと大胆過ぎねぇ？」
嬉しいけども…なんて言いながらいつもよりたどたどしく煙草に火を付けた
『半間くん、』
「ん〜？♡」
ちらりと彼を見上げると幸せそうに微笑む彼
目線を外して
『友達でもキスってするのかな』
呟いたら火を付けたばかりの煙草を床に捨て私の肩を掴んだ
「あ？まさかアイツ…」
目の据わった半間くんにビク、と震えてしまう
肩を掴む手に力がこもり骨が軋みそうだ
痛みから顔を歪ませ彼の名前を呼ぶ
呼べない
口を塞がれたからだ。
ドラケンとは違いほろ苦い煙草の味が口いっぱいに広がる
角度を変えて、隙間からねじ込まれた舌が絡み合う
自分の声とは思えないほど甘ったるく鼻にかかる声が漏れる
口内で舌が暴れ、満足すると舌が抜かれる
最後にちゅ、と可愛いリップ音が奏でるキスをしてようやく唇が離れる
ドラケンとは違う大人なキスだ。
半間くんが首に顔を埋めるとピリ、と痛みが走り半間くんは目を細める
「ばはッ、ドラケンのキスより魅力的だろ？」
妖艶な笑みを浮かべてる半間くんに
私は顔を赤くする事しか出来なかった
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Gon(プロフ) - ヒルザキさん» 3回以上？！めちゃくちゃ読んでくれてますやん😭そんなに泣きたいなら同じ作者の『天国からの手紙』とか『さよなら、僕の可愛い人』とかどうです？？？？(セルフ宣伝) (2021年10月17日 23時) (
レス) @page18 id: 5291ce1c35 (このIDを非表示/違反報告)
ヒルザキ(プロフ) - この作品が好きすぎて、3回以上読んでしまいました。きっと10回読んでも泣ける。甘々半間イイですね✨ステキな作品をありがとうございます✾ (2021年10月17日 22時) (レス) @page20 id: 0552f9b4e8 (このIDを非表示/違反報告)
罪と罰(・~・) - 半間好きには、たまりませんなぁ(・・♭) (2021年8月31日 9時) (レス) id: 55b6953580 (このIDを非表示/違反報告)
あいう - 完結してからも定期的に読み返すくらいこの作品好きです(T-T) (2021年8月21日 23時) (レス) id: 66c6cd4287 (このIDを非表示/違反報告)
Gon(プロフ) - @Mさん» ありがとうございます！そんなに1番好きなんですね？！笑嬉しいですありがとうございます！ (2021年8月17日 12時) (レス) id: 5291ce1c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GON | 作成日時：2021年8月3日 22時
