50*ありがとう、ごめんね ページ1
部活のあと、最寄りの駅で飛雄ちゃんと待ち合わせをしていた。
本当は国見ちゃん達が帰った後に会いたかったし、待ち合わせの時間も少し遅めにしていたんだけど…
飛雄ちゃんは急いで来てくれたみたい。
振り返るも国見ちゃんは背を向けて帰り足。
｢Aさん｣
｢なぁに？｣
｢腹減りません？｣
部活帰りの食べ盛り。
そりゃお腹空いてるなと二人でコンビニに入る事に。
温かいお茶と…夜ご飯食べるって言っちゃったんだけどなぁ。
コンビニから近くの公園に場所を移動して、ベンチに腰を下ろす。
少し間を開けて飛雄ちゃんも隣に座るから横目で観察する。
…本当、成長したよね。
かっこいいからモテるんだろうな。
口いっぱいに肉まん頬張ってる…やっぱりかわいい。
｢Aさんも食いますか？｣
｢一口ちょーだい｣
｢どうぞ。｣
普通に肉まん美味しいし、私もお腹空いてる。
…こんなにかっこよくなっちゃって、中身は可愛い飛雄ちゃんのままで。
もし、私が私のままだったら付き合ってみたかもしれない。
これまでの付き合った相手より大切にしてくれそう。
｢今日は急にどうしたの？｣
部活前に[部活のあと会えませんか？]とメッセージを貰っていた。
食べ終わった肉まんの包み紙を畳んでビニール袋に戻す律儀さ。
｢ただAさんの顔見たかっただけです。｣
キュンとした。
この子ほんとにストレート直球過ぎて心臓に悪い。
素で言ってるんだもんね。
｢そう言ってもらえると嬉しいな。
私もね飛雄ちゃんにちゃんと話しなきゃないなって思ってたの。｣
頷く飛雄ちゃんの純粋過ぎる目がこちらに向く
いつもの伏し目がちとは違う、真っ直ぐに射抜く目
これまで、私に対してこんなに真剣な目を向けてくれた相手は居ただろうか。
目だけで好きだと言われてる感覚。
｢告白してくれたのはすごく嬉しかったの。
会いたいって思ってたから会えたのも嬉しいの。｣
｢俺も会いたかったからまたあえて嬉しかったです。｣
｢うん、ありがと。
…ごめんね。私、好きな人居るの。だから付き合う事は出来ない、です。｣
｢国見、ですか？｣
言われた名前にドキッとした。
さっきよりも穏やかな瞳がこちらを見ているから申し訳なくて目を反らした。
｢うん、国見ちゃんが好き｣
｢…俺が好きになったのも国見がよくAさんの話ししてて興味持ちました。｣
｢…そう、なの？｣
｢ッス。｣
穏やかに微笑まれるから少し泣きたくなった。
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モカ(プロフ) - Neo.@ねおじゃなくてねぉ.さん» コメントありがとうございます！キュンキュンして貰えて嬉しいです♪更新頑張りますね！ (2020年1月19日 1時) (
レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
Neo.@ねおじゃなくてねぉ.(プロフ) - ホントに胸がキュンキュンします!!応援してます!!! (2020年1月19日 0時) (レス) id: 2a7a0a653c (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ひななさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいし、ヤル気も出ます！更新頑張りますね！ (2020年1月11日 2時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ひなな(プロフ) - 毎日毎日このお話を楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年1月10日 13時) (レス) id: 7b6c2dd18e (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 森のいちごさん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年1月6日 12時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2020年1月5日 16時
