触れてもいいですか？【桃】

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赤「うぉい！来てやったで！」




ユ「いいねぇ2人とも〜いい感じ〜〜(笑)」




ニヤニヤしてる二人。





茶化しに来たな確実に。






桃「ごちゅーもんはなんですかーー」




赤「なんやこの執事！クビやクビ！」




『申し訳ございません。こら、小瀧。しっかりしなさい』




桃「はぁーいすみませぇーん」




ユ「顔はいいじゃない。うちで働く？」




赤「なっ！妻よ！なにをいうておるのだ！」






なんか分からんけどめっちゃ楽しいわ。




…隣で笑うAがめちゃくちゃかわええから？






『来てくれたんだね！ありがと！えへへ』





桃「…可愛い、」





ユ「声出てるよ小瀧くん」





『望かっこよすぎて見れない』





桃「無理矢理にでも見せたろか？」





…まぁ触れられへんけど





『結構です！！！シゲ！注文！何にするの！』




赤「ん〜！なににしよ！」








緑「あっ！A！！！！！！」





教室に響き渡る声。




ユ「…なんでっ、」




『…とも…くん…？』




隣で、弱々しい声が聞こえる。




…この前の、ハマちゃんの友達さんや。




俺と目が合うと、分かりやすく“あ！”という顔をする。




緑「あ！この前の。こんにちは。」




桃「こんにちは。」




赤「…神ちゃん。…何しに来たんや」




二度目の。ハマちゃんと3人でいったご飯ぶりの重岡の低い声。




見たことないくらい、怖い顔。







緑「…Aに会いに来た、って言うたら？」




ふわふわの雰囲気は消えて、意味ありげに笑う。




赤「…ユカ、神ちゃん頼んでええか」




ユ「…うん。神ちゃん、行こう。早く。」




神ちゃんさんの腕を掴んで無理矢理教室から出そうとする。




緑「…まぁええわ。どうせ来るんやし？」




そう呟くと、出て行った。






『…し、しげっ…しげっ！』





隣で聞こえた声に顔を向ければ、





赤「大丈夫や。俺がおる。俺がおんで。ここにおるから。大丈夫や。」





信じられないくらいパニックになって、震えて、涙をぽろぽろ流すAと




桃「…へ」




Aを包んで、背中を優しくさする重岡。





赤「…ごめん小瀧。ちょっとA貰っていくな」




俺の気の抜けた、“おん”という言葉を聞けば、ゆっくりゆっくり2人は教室から出て行った。




…何が…起きたん？




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