柱もかまぼこ隊の様子もおかしくて草しか生えない【鬼滅の刃】

百丗玖 ページ44

うきうきのしのぶさんと蜜璃さんによってわたしが私じゃなくなってく。白を基調とした生地に椿のお花柄の着物。膝上丈の袴に編み上げのブーツ。ワイにはかわいすぎひんか？




お化粧も素晴らしい。女は化けるって本当だな。




外で待っているという煉獄さんの元へ向かうと煉獄さんも似たような格好をしていた。しかし割増でかっこよく見える。これが俗に言う大正ロマンマジック……！(違う)






目撃情報があった町へ向かう。浅草までとはいかないけど、そこそこ栄えている。なにより夫婦が多い。




なるほど。だから鬼は此処を根城にしていたわけだ。




聞き込みをしながら夜を待つ。食事処へ寄った時




「旦那も奥さんも若いねぇ！」




と言われたので、一応夫婦に見えるらしい。安心、妹とかいわれたら立ち直れなかった。しかもそこの店主さんは決定的な情報を教えてくれた。




「最近夜に歩く夫婦がよく消えてるんだと。お二人さんも気をつけた方がいいぞ。まだまだ若いんだし、これからだろう？」




確信。この街には鬼がいる。




外を見るともう日が暮れそうだった。私達は店主にお礼を告げて店を出た。




『やっぱり鬼いますね』




「そうだな」




いつも声がバチくそでかい煉獄さんとは思えないほど、落ち着いた声だった。まあ確かに夫婦の幸せを奪ったのは許せない。

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