case.8 ページ9
夏油の呪霊が相手の上に乗る。その間に硬度の高い糸を生成しもう一度相手を縛った。
よし、これで何とかいけそう。
『絞』
糸が極限まで相手を絞め、呪力で力を抑え込む。呪霊が動きを止めたのを確認して夏油の方を向く。
『もういいよ！』
「分かった」
みるみるうちに呪霊は黒い球体となり姿を消した。今の呪霊、力強かったな……。人間だったら絶対マッチョ。なんて考えていると頭にポンッとひとつ手が乗った。見上げると夏油が柔く微笑んでいた。
「いつもありがとう、A」
夏油はたまにこうやって、私を子ども扱いなのか女の子扱いなのか、どとらとも言えない態度を取る。
それに私がどれだけ心を掻き乱されているのか、彼は知らない。
『もう取り込んだ？さっきの』
「まだ。今取り込もうと思ってたところ」
そう言って夏油は球体となった呪霊を口にした。字面がやべぇ。
一瞬だけ表情が歪んだのを私は見逃さなかった。でも気付かないふりをして。
『新しい飴ちゃん持ってるんだけど食べる？』
「何味？」
『えっとねー、すき焼き味、カニミソ味、うなぎの蒲焼味、ポテトサラダ味……かな？』
「なんて？？？」
結局夏油は普段から私が持ち歩いているパイン飴を所望した。甘いものが苦手な夏油のためにわざわざネット通販で製造元から買い寄せたのに。
まあ激マズだったんだけど。普通に出したわ。
他人と言っても遜色ないくらいの親戚で、実家から縁を切られたヒモ男にあげるか。ちなみに出会いはおじいちゃんの競馬で、出会った後に親戚だったことが発覚した。
そのヒモ男ーーー伏黒甚爾は高専の非常勤講師として、偶に恵くんと津美紀ちゃんを連れてくる。さすがにこの2人にあげるのは可哀想だから甚爾にあげよ。きっと喜ぶはず。
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しお(プロフ) - パワー！！！！！！！！！！！ (2022年11月19日 7時) (
レス) @page26 id: fdfca7d6d9 (このIDを非表示/違反報告)
まみの木 - すごい好きです！←唐突な告白ゥ なんかもう夢主ちゃんが他二人に負けず劣らずな性格で、互いに信頼し合ってるところとかもう…神ですか？()あと更新頑張ってください！長文失礼しました (2022年10月2日 1時) (レス) @page15 id: e361e9a87e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！亀更新ですが頑張ります！！ (2022年9月20日 2時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 421さん» ダヒャヒャ！！(訳:ありがとう) (2022年9月20日 2時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 綴さん» ありがとうこざいます！亀更新ですが楽しみにしていただけると幸いです😭 (2022年9月20日 2時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかね
| 作成日時：2022年2月24日 1時
