[朔間零]ずっとまえから。[朔間凛月] (ページ17)

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保健室につくと噂はあたりでAとくまくんがいた。

Aはベットの上で青白い顔をして寝ていてくまくんは近くの椅子に座りAの手を握っていた。

くまくんも顔を真っ青にし焦った表情をしている。

凛月:｢セッちゃん…！？｣

乱れた呼吸を整えて

『ﾊｱﾊｱ…倒れたって聞いたけどやっぱりほんとだったんだ。なにがあったの？』

凛月:｢…わかんない。俺が起きた後はもう倒れてた。｣

顔を伏せながらそういうくまくん。ショックだったにきまってるよねぇ。

どんどんくまくんの瞳から涙が溢れていく。

凛月:｢俺ずっとAの傍にいたのに気づけなかった。

泣いてたのに。そばにいるだけでまた何も気づけなかった。｣

そう言うとくまくんはAの手を話し椅子から立ち上がり俺の目をまっすぐ見ると

凛月:｢やっぱり俺が隣に、傍にいるだけで何も出来ない。気づけない。だから…｣

『気づいてないのはどっちなの！？』

もう我慢が出来なかった。くまくんは目を開き驚いている。

『くまくんはちゃんとあの子と向き合ってないと思うんだけど。』

『どんなことがあっても傍にいるってあの時決めたじゃん！』

凛月:｢…わかってる！でも俺は…｣

と言いくまくんは走りながら俺の隣を通り保健室から出ていった。

『おれはあの日のことは忘れないから。』

瀬名泉side end