気まぐれごちゃまぜアニメ短編集。3冊目 (ページ39)

今日:14 hit、昨日:5 hit、合計:41,414 hit

【BLEACH】お昼寝たいむ【ウルキオラ・シファー】　黒山羊さんリクページ39

A・コルデロ

小柄だが常人ならざるパワーを持つ(破面トップクラス)女の子

ウルキオラの唯一の従属官(フラシオン)

自由奔放な性格
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
ウルキオラside

「・・・俺の聴覚が正しければ、お前は今俺に【昼寝をしよう】と言ったか？」
『うん！うるきおらさま、お昼寝しよー！』

意図が掴めず聞き返せば、間髪入れずに頷かれた。幼さが残る拙い話し方で自分と昼寝をしろとせがみ、俺を見上げる。俺と話している時に、此奴の瞳はまるで光でも反射したようにきらきらと輝いているように見える。それを見るとなぜか言葉が出てこない、上手く此奴を見る事が出来ない。だが目を離すこともできない。例の如く俺が言葉に詰まっていると、眉を八の字にした。なんだ？

『もしかしてお仕事ですか？いそがしいの？』

此奴が俺に何かを頼むとき決まってこういう顔をする。俺の都合が悪いのか迷惑か、そんな言葉と共に。ザエルアポロの奴は【捨てられた子犬】の様だと言っていた。犬が捨てられた時の表情など知らないし捨てられることへ何を思うのかも知らない。自分は只嗚呼そうかと思うだけだ。周りは知らんがな。まあ、それは置いておいて奴が言っていたことが今何となく(本当に何となく)分かったような気がする。確証はないが。そんな事を思いながら、返答するべく俺は口を開いた。

「・・・お前と昼寝する余裕はある」

そう言えば口角を上げて“笑った”。ラッキー(スエルテ)と言いながら、その場に飛び跳ねるA。その行為が不思議でならない。飛び跳ねる意味があるのか、何処に幸運を感じたのか。“笑う”意味はあったのか。それは本当に“笑み”なのか。そもそも何故俺に昼寝をしようなどと言ってきたのか。頭が疑問符で埋め尽くされた。だが、此奴のこの能天気ぶりを見ていたらなぜかどうでも良いと思えてしまった。不思議だ。

『寝よう！うるきおらさまはお仕事ばっかりしてるから休まなきゃ駄目だよ！』

俺の袖をグイグイ引っ張ってベットへと進むA。お前よりも俺は強いし、体力はお前の倍以上ある。力は多分負けるがな。だから俺の事など“心配”する必要は・・・・。

「お前は俺を“心配”しているのか？」
『そうだよー！もちろん！』

頬を緩ませ肯定したA。そうか、これが“心配”というものなのか。此奴は俺に気付かせる事が多い。何故だろうか、不思議でならない。