気まぐれごちゃまぜアニメ短編集。3冊目 (ページ35)

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【BLEACH】別に【涅マユリ】　＊ＡＯＴ*Ｌ.Ａ.Ｋ.LOVE×10000000＊さんリクページ35

碧生 A ―Aoi―

身長１７０cmの女性

元・護廷十二番隊第三席
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マユリside

Aが死んだ

藍染惣右介に呆気なく殺されてしまった

私達が駆けつけた時にはもう、遅かった。遅すぎた

戦場に残っていたのは大量の血痕と、彼女の頭部だけ

今でも思い出されるあの光景は、決していいものではない

「A」

私の手によってホルマリン漬けにされた彼女に毎日のように呼びかけるネム

お前の知能なら、呼びかけても返事はない事ぐらい、死んでいることぐらい分かるだろう

虚ろな目で首しかない彼女に語りかけるネム

イカレている

この私がそう思うくらいだった

だが、私は、ネムがそのくらい彼女のことを思っていた事を知っている

ネムの頭の中には鈴のような可憐な声が響いているのだろう

【マユリ様はやっぱり天才です！！】
「・・・ふん」

記憶の中のAの声が、妙に耳から離れなかった

・

・

・

奴を連れながら、研究室に行くと

「A・・・」

譫言のように名前を呼び、床に膝をつくネム

嗚呼、嗚呼、今度こそ、今度こそ彼女は私の目の前から居なくなってしまった・・・！

なんて、思っているだろう

奴に視線を移すと、小さく頷いた

『ネム』

鈴のような可憐な声でネムの名前を呼ぶ、A

ネムはハッとしながらも、幻かと思っているのかこちらを向かない

『ネム、私だよ』

恐る恐る後ろを振りかえったネム

涙がたまった瞳が大きく開かれた

『ネム、また会えたね』

ぼろぼろと涙を零し、私と幼いAに視線を走らせる

手を握り、本物であることを確かめるネム

姿は違くても、此奴は紛れもなくA

「マユリ様・・・」
「勘違いするな。お前がいつまでめそめそと女々しく、仕事に手を付けていなかったのが鬱陶しかっただけだ」

何か言いたげなネムを遮り、私は背を向けた

「ありがとう、ございます」

確かに耳に聞こえてきた声に小さく鼻を鳴らし答え

私は一歩踏み出した

別にお前の為だけにやったわけじゃあ、ない

私の為でもある

それだけだ

end

ネムの為にひと肌脱いだマユリ様。サディスティックでグロテスク好きなマユリ様も大好きですけれど、今回はちょっぴり優しくしてみました。

遅くなって大変申し訳ありません！！リクエスト有難うございました！！