気まぐれごちゃまぜアニメ短編集。3冊目 (ページ3)

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【デュラララ】いろんな意味で捕まりました【折原臨也】ページ3

北条 A ―Hojyo―

身長１６５㎝の美人さん

一人称は私(わたくし)

来神高校１年生
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貴女side

拝啓、天国のお父様お母様

貴方方の一人娘である、私Aは訳あって

廊下を全力で疾走しております

「北条！！廊下を走るな！！！」
『大変申し訳ありません先生。ですが、どうしてもやむを得ない事情があるのです。どうか解ってください』

先生は怪訝な顔をして私の後ろを見ると、ああ、と納得した表情をし

私に同情の念を抱いたようで、生暖かい目でこちらを見てきた

私は先生のそんな視線と

後ろから追いかけてくる２年の折原臨也さんを振り払うべく

スカートで駆け出すなどはしたない行為だが

更にスピードを上げた

「A！君が好きだ！君を愛している！俺と付き合ってくれ！」
『お断りしますッ！！』
「どうしてだい？嗚呼、君が俺の事をよく知らないからかい？なら大丈夫だ、俺は君の事をよく知っている安心しなよ」
『とても安心材料には成りえません！！それに毎日のように追い回されれば貴方がどういう人間かぐらい自然と知る事が出来ます！！』
「俺はものすごく嬉しいよ！！俺に興味を持ってくれたんだね？」
『興味は持っていません！！貴方が毎日のように自分の生まれからスリーサイズまで事細かく語るから否応なしに覚えてしまっただけです！！』
「いやいや、興味があるからこそ覚えるんだよ！興味がなく聞きたくもないなら俺の声を聞き流し無視することも可能だからね！！」

興味がないと言ったら、嘘になります

もっと言うなら貴方が好きです

けれど、こんなに毎日毎時間のように追い回されたら

そんなこと言える訳もないじゃありませんか

押してダメなら、引いてみろという先人の言葉を知らないのかしらこの人は

悶々と考えていたせいで私は足元に散乱していたプリントに足を取られてしまった

かなりのスピードで走っていたため、床に叩きつけられると覚悟したその時

私の腰に腕が回り転ぶのは回避された

「やっと捕まえたよ、A」

耳元で囁いたのはやっぱり折原さんだった

折原さんは私を解放し、向き合わせると

またいつもの笑顔で言った

「君が、好きだよ」

私は観念して言うことにした

『私も、貴方が好きですよ』

折原さんは思い通りだという感じで、無邪気に笑った

いろんな意味で貴方に捕まりました

end