告白 ページ34
sideマサイ
「俺、Aさんが好きなんだ。」
愛を誓い合う場所だからか。
幸せな新郎新婦を、見ていたからか。
はたまた、元カノに会った所為なのか。
溢れ出た俺の気持ちは、言葉としてAさんに堕ちていった。
勝算があった訳でも、なんでもないけど。
でも、今、どうしても伝えたくなった。
……繋がれた掌が、解かれる前に。
Aさんは大きな目を、さらに大きくして驚いてる。
俺が写る瞳。
言葉の意味を理解したのか、かぁーっと染まる頬に、表情に。
抱き締めてしまいたい程、可愛いな、って改めて思った。
小川「えっと、その、、、あの。」
キョロキョロっと、目配せをして。考えてる。
「ごめん。困らせて。」
小川「いやっ！その…うん。」
「でも、Aさん、魅力的でモテるからさ。」
小川「そんな事っ、」
「そんな事あんの。さっきだって、大地に告られてるし？他にも、」
小川「他？」
「とにかく！俺は、Aさんが好きなの。今すぐどうにかとかじゃなくて、俺がAさんを好きでいる事を分かっていて欲しい。」
俺なりに精一杯な告白だった。
小川「わかったけど。でも、私、」
「や！待って、断わんないで。凹むから。」
小川「えっ？」
「俺の事、恋愛対象にすら見てない事分かっるからさ。だから、今すぐ答えださないで。」
断られるのは百も承知。恋愛対象に見られてないって言ってて自分で凹むつーか、もう、若干凹んでんだけど。
「Aさんに見合う男になるから、それから考えてよ。」
小川「でも、私なんか…」
「私、なんかじゃない。Aさんだから、好きになったんだから。俺が言うのもなんだけど、自信持ってよ。」
ね？って、よくわかんないけどそう問いかけると
分かった。って小さく頷くAさん。
だから、俺は勘違いしてた。
このまま、元の関係でいられるって思ってた。
小川「私の事好きになってくれて、本当にありがとう。」
「うん」
小川「でも、やっぱり。ごめんなさい…」
そのまま、そっと解かれる手に。虚しさが募る。
小川「私は誰とも付き合えない…。マサイくんの事大切だから、期待持たせるような事できない。本当に、ごめんなさい。」
深々と頭を下げる。それから、苦しそうな笑顔に、心が抉られた。
俺が、こんな顔にさせたんだ。そう思ったらもう何も言えなくなって。
小川「じゃあ、私先に帰るね。」
俺は、後ろ姿をただ見てた。
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まひろ(プロフ) - かなとさん» コメントありがとうございます。すいません。外すのを忘れてました。ご指摘感謝します。 (2019年10月19日 11時) (
レス) id: 5f80a217b3 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご確認下さい (2019年10月19日 8時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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