第100話 ページ7
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そして、幾度となく攻撃、反撃、変化技、あるいは交換、とバトルが展開されていく。
ヨウとレッドの試合は順調に進んでいき、現在お互いの最後のポケモンが睨みあっているところである。
「にしても、やっぱアイツいいトレーナーだな」
「やっぱりそう思いますか」
「ああ……」
「ふふ、ヨウくんはソルガレオも仲間にしちゃうくらいですから……」
「ソルガレオってーと、確かこないだ日輪の祭壇とかいう場所を通った時に言ってた……」
「はい、アローラの伝説のポケモンです」
「まじかよ……」
「っと、グリーンさん、あと一撃で勝負が決まりそうです！」
「ん？おお、こりゃヨウの勝ちがほぼ確定ってところか？」
「はい、私もそう思います」
「ま、チャンピオンにしてみればノーマルだと簡単すぎるってとこか」
ニヤリと笑うグリーンは、本当に楽しそうだ。
「あいつがダブルで俺に挑戦に来る日が待ち遠しくて仕方ねえ！」
「ふふ、良かったです！」
こうしてヨウのシングルバトル・ノーマルへの挑戦は終わり、ヨウはシングルバトルはスーパーへの挑戦権が与えられた。
全員が受付前まで戻ってくると、ヨウが「AさんAさん！」と興奮気味に話しかけてきた。
「バトルツリーめちゃめちゃやりがいあって面白いですね！」
「そう？なら良かった、今度はダブルバトルにもチャレンジしてみてね」
「ダブルかあ、やったことないんだよなあ〜」
「ダブルバトルはグリーンさんがボスを務めますけど、何かアドバイスとかは？」
Aがグリーンに話を振ると、「そうだなー」と少々考えてから、
「技によっちゃ全体攻撃になるものもあるから、味方を殺さないよう気をつけることだな！」
とアドバイスを送る。
「うわー、ちゃんと勉強してからトライしなきゃ！」
ヨウもダブルバトルの奥深さを感じ取っている様子だ。
「シングルバトルには向いていなくてもダブルバトルには向いている技もあるから、ククイ博士に聞いてごらん。なんてったってうちの兄は技のスペシャリストだから！」
Aがそう提案すると、「その手があったかー！」とヨウが早速ククイ博士にアポを取っている。
「さて、Aはこの後どうするよ？」
「そうですねえ……ああそうだ、連絡を取らないといけない人が数名いたんでした」
「連絡？」
「はい、ミツルくんとシロナさんに、『完成したら遊びに行かせて』って言われてたんですよ」
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年8月3日 23時
