第118話 ページ25
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「深掘りするような話？」
「ええ。例えば……自分の将来像とか、恋愛の価値観とか」
「将来ですかー！Aさんはきっとずーっと研究者としてご活躍されますよね！」
「そうねえ……グリーンくんがどうするかは知らないけど。でもあの2人は、お互い自分のやりたいことをやるために生きてきたところがあるでしょうし、共感しあえるところは多いはず。ね、カトレア」
「そうね……ふふ、ますますこれからが楽しみねあの2人」
「グリーンくんのかなり本気での片思いなのもバレバレだしね〜。ま、一応信用できる人間ではあるのだから、楽しみにしときましょう」
そんな話をしばらくしていたカトレアとシロナは、食事を持ってきた後発組(特にAとグリーン)を見て生暖かい視線を送ってしまい、グリーンは眉間に皺を寄せていた。
2時間後。
たらふく食べてお腹いっぱいになった一同は、ハノハノリゾートホテルのロビーで解散することになった。
「それじゃあ、みんな気をつけて帰ってね！」
このままホテルに残るシロナがにこりと笑う。
「カトレアちゃん、今日は夕飯ごちそうしてくれてありがとう！」
Aが礼を言うと、「いいのよ」とカトレアも微笑む。
「アタクシもとっても楽しかったもの。また一緒にご飯食べましょう」
「あ、あと、レッドくんかグリーンくんはAを送っていくの忘れないでよ」
「んなのわかってるっつの！」
シロナの念押しには、グリーンがハイハイと言わんばかりに即答する。
「よし、そんじゃ行くか。じゃーなシロナ！カトレア！」
グリーンを筆頭に、レッド、A、ミツルも手を振り振りホテルを後にする。
ホテルから一歩出てみれば、すでに空には無数の星が輝いていた。
「わー！いい星空ですね！」
ミツルが歓声を上げ、「ホウエンとは見える星座が違うんですよね！」と続ける。
「そっか、ホウエンとアローラも遠く離れているもんね、見える空が違うんだ……」
Aも夜空を見上げてみる。
「今度ホウエンに旅行に行ったらホウエンの星空もしっかり見てみたいな」
「ならトクサネ宇宙センターがいいですよ！天体ショーとかやってたりしますもん。ダイゴさんのおうちの会社も協力してるそうなので、ダイゴさんからそういう時のチケットもらったりします」
「へー！それじゃあ天体観測の場所もばっちりだ！」
「なら俺も連れてけよな！」
すかさずグリーンが付け加える。
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作者名：リトルポム | 作成日時：2022年8月3日 23時
